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2021年11月01日

一般質問R1.6③

さて、私はあちこちの災害現場でボランティア活動を行ってきました。その中で感じることは、「県民性」「地域性」の違いです。
都会の被災地では、被災者の方がボランティアを割とこだわりなく受け入れる傾向があります。家に来たボランティアに対し、「あなたたちはこっちを拭いて」「そちらのグループはトイレ掃除をお願い」などと、ぱっぱと要望を出されることが多い。
それに対し、田舎の方に行くと、見ず知らずのボランティアを、家はもちろん地区に入れることにも慎重で、地区でどうするか話し合い、区長さんが代表でボランティアに対応し、それぞれの被災者は顔を出すこともないといったケースが多いです。

福井はどうか。福井豪雨災害で今立のボラセンを開設した際の事例ですが、まずはじめ、町の広報車を利用して、ボラセン開設を呼びかけて回りました。でも、ほとんどニーズが上がってきません。そこで私は被災集落を回り、「ボラセンを開設したからボランティアを要請してください」と言って回りました。しかし初めは「お礼ができないから頼めないわ」とか「隣の集落はうちよりひどいので、自分たちで頑張るしかないと思っていた」とか、謙虚な声がとても多く、「たくさんのボランティアを集めるから、遠慮しないで」と肩をたたいて、ようやくボランティアの依頼が来るようになったものです。

私は、「人の本性は、窮地に陥った時に如実に表れる」と思っておりますので、災害時に見た「謙虚」で「忍耐強い」、「地域のまとまりを重視する」考え方や行動は、福井県民の特性だと捉えています。
ただし、それらは裏返すと「摩擦を避ける」、「突出しない」ということにつながります。

③ 「全国いろんなところで生活してきた」とおっしゃる知事は、福井の県民性をどう感じておられるでしょうか?

一般質問R1.6④

何故こんな話をするかというと、知事は「徹底現場主義」、とか「県民みんなが主役」という方針で、「多くの県民と意見交換して新たなビジョンを策定する」、「県民とともに将来ビジョンを共有しながらチーム福井として行政を進める」とおっしゃっておられるからです。
とても嬉しいのですが、先に述べた県民性を考えた時、「役職」「団体肩書」があって県や市町から依頼された人との対話だけでは「謙虚で手を上げるのを遠慮する」「飛び出て摩擦を避けたい」人の声は得られないからです。特に女性や若者は圧倒的に「声なき声」となります。
女性の立場で述べるなら、少子化問題や女性の雇用、治安面の不安といった、代表質問でも話題の県政課題の対策は、女性の声なくしてはあり得ません。しかし知事もおっしゃっておられたように、物事決定の場の女性は少なく限定的ですし、審議会に女性がいたとしても「同じ人」が目につきます。

格差社会と言われる今日、有識者や力のある人の意見だけで政策を考えていたのでは薄っぺらな政策にしかなりません。ではどうするか・・・。

やはり、「声なき声」を集めるには肩をたたくしかない。そこで私は「無作為抽出」という方法を提言します。

「住民基本台帳から無作為抽出によって選ばれた18歳以上の市民のかたに参加依頼書を送り、承諾を得たかたに参加していただき、市民討議会を開催する。」・・・これは住民満足度の高い東京都三鷹市で、基本計画の策定・改定に「多様な住民参加で幅広く声を反映させる」ため行われている手法です。これならば、世代・性別まんべんなく、多くの立場、多くの角度からのご意見を伺えます。実際、とても質の高い結果となるそうです。
杉本知事には是非とも「声なき声」にも着目していただきたい。特に、長期ビジョンの策定は、時間がかかってもいいので丁寧に県民の声を拾っていただきたい。

④ 知事、長期ビジョンの策定に、無作為抽出で県民参加を呼び掛けてはいかがかでしょうか。

ちなみに、住民参加の手法に「一般公募」という方法もありますが、「はい」、「はい」と自ら手を上げる人だけでは、偏りがあると思います。
私はかつて小学校教員でしたが、授業や学級経営の際、「はい」と手を上げる子の意見だけでは次へ進まないことにしていました。手を上げない子への配慮が、クラスのマネジメントに絶対必要です。手を上げない子には、担任が指名したり、楽に話せるようにグループ活動形式をとったりといった工夫をすることがポイントです。
格差や階級がある大人社会はなおの事、県政運営において、声なき声に耳を傾けてほしいし、「多くの声を集めて作る長期ビジョン」の策定の際に、無作為抽出の県民会議は是非とも加えていただきたいプロセスです。

一般質問R1.6⑨

最後に、働き方改革と県民活動に関して伺います。
私は、越前市の街中に事務所を置かせていただいています。毎年7月半ば、日野川の草むしりの奉仕活動があるのですが、私の町内は高齢化が進み、割り当てられた面積をむしるのが毎年困難になってきています。そしてついに今年は、区でお金を出して外注することになりました。行政の所管分なので釈然としませんが、それほど街中の高齢化も深刻です。
地域では、民生委員がなかなか決まらない、お願いしたい年代の人は、定年が伸びたり、後雇用でお仕事を続けておられたりして、手の空く人がなかないない。
ましてや中山間地では、一人がいくつも役を掛け持ちしたりしていますから、さらに四苦八苦しています。

この先、これまで市民活動を牽引してこられた団塊の世代の方々が、徐々に地域活動を引退されていくと思うと、住民活動の後継者不足は深刻です。しかも、働き方改革で60代の方々が当たり前に働くならば、これまで通りの地域活動・県民活動は次々成り立たなくなる可能性が大きく、地域活動存亡の危機です。
長期ビジョンを考える際にも、区長、自治会役員、民生委員、消防団員等、自助共助公助の、「共助」が先細る認識の上で絵を描かざるを得ないでしょうし、少なくとも市民活動やその手続きの簡素化・合理化をぐんぐん進める必要性が出てくるでしょう。

⑨ この先、地域活動を担うマンパワーが縮小するという認識で行政を考えていってほしいところですが、知事の現状認識を伺うとともに、この点を今後どう補っていくのか伺います。

一般質問H31.2③

さて国レベルでも、「我が国産業における人材力強化に向けた研究」がなされ、「人生100年時代の社会人基礎力」と「リカレント教育」についてレポートされています。

まず「社会人基礎力」についてです。これは「国家社会の形成者」として初期に身に付けておく必要がある共通能力です。
特に「学校教育で意識すべき点」である「大人との関わりや他者との関わり」、「共に尊重し合いながら協働して生活していく態度」、「多様な人との関り」といったことは、昔と違って「子どもの数が減り、テレビやゲームなどに没頭する今日の日常」にあっては、放っておいたのでは育み難くなってきている要素です。子供たちが没頭するゲームは、「殺す」とか「勝ち上がる」内容が多く、感化されることがとても恐ろしいと思っています。実際、テスト勉強ができていても、学校や職場での人間関係などに行き詰まり、引きこもったり、突然過激な行動や犯行に及んだりする若者が出てくるという話は枚挙にいとまがありません。
「他者との関り」の能力を育むのは、なんといっても「大勢で遊ぶ」ことです。さらに、今は、昔のようにリーダー格のお兄さんが他の子や小さい子の遊びのモラルを育むといったことがほとんどないので、放ったらかしで遊ばせておくだけでは「弱い者いじめ構図」が出来てしまいます。教員やスクールサポーターが遊びを見守り、適切にアドバイス行う必要があります。このことは、県内の学校でよくやられている「業間体育」のようなスポーツとはちょっと違います。スポーツは初めからルールがあり、スポーツの得意な子が優位に立ち、苦手な子には劣等感を植え付けてしまうデメリットがあります。「他者との関りの力」は、遊びという学びから、最も磨かれます。
例えば、子供同士で遊んでいる時のケンカもそうです。子供は、「自分が考えているように、相手も考えている」と認識してしまいがちなのですが、ケンカをすることで「相手は自分と違う考え方をするのだ」ということを身を持って学びます。ケンカの苦さを知り、できれば、ケンカはしない方がいいと知ります。気持ちの切り替えやケンカをおさめる方法などを学びます。猫だって、複数で育てば「甘噛み」を覚えますが、一匹だけを可愛がって育てたのでは、噛み方の加減ができないとのこと。他者との関りは、遊びの中で育まれます。
また、教育委員会では教員の働き方改革として、業務の負担減を図ろうとされています。これは同時に、教員が子ども達に向き合う時間を生み出せるわけですから、私は大いに期待しています。是非とも大ナタを振るって行事を精選し、「社会人基礎力」を育んでいただきたいと願います。
③ 県内の就学前教育・義務教育・高校教育における「社会人基礎力」の育成について、教育委員会としてどう認識され、位置づけられているのか伺うとともに、「系統だった育成ができているかの振り返り」を行うことも求めます。ご所見を伺います。

一般質問H30.12⑭

県ではビジョン実現のため「政策合意」という方法をとっていますが、数値目標を掲げ数値で成果を評価する手法は、有効な手段である反面、留意点もあります。
私の経験からの一例で申しますと、福井豪雨で災害ボランティアセンターを運営していた際、センターの活動成果に関し、しょっちゅう行政やマスコミから「今日は何軒の成果がありましたか」と聞かれました。
数がだんだん増えていくのは励みではありましたが、家屋1軒の復旧に要するボランティア人数は状況によって大きく違います。たとえば、市街地で水がさほど濁っていない場合は、3人のボランティアで1日3軒復旧完了できますし、美山など山間部で土石流にやられたお家ですと、広い屋敷や敷地が大量の泥や石で埋め尽くされ、その復旧に百人単位で数日を有するところもあった・・・おなじ「1軒」という数字を上げるにも、比較的簡易なところと難義なところがありました。
もし、数を追求するものであれば、簡易なところを優先していけばみるみる数値は上がります。しかしそうなると、なかなか成果の上がらない難義な所が後回しになるでしょう。でも、難しいところほど、被害が深刻です。つまり、数値比較だけでは測れないものが多くあるということです。
また、そもそも何を数値化するのか、「数値の上げやすいテーマや数え方を掲げているに過ぎない」ということはないか、複雑で深刻な課題にちゃんと向き合った数値の弾き方なのか常に気を付け、多方面からの検証が必要です。
⑭ 知事の政策手法とされている「マニュフェスト」・「政策合意」による成果が、「福井県民の将来ビジョン」で集められた多くの県民、各界・各層からの声・課題の解決につながっているのか、これらの間に齟齬はなかったのか、目標とされている10年目を目途に検証し、新たなビジョン作りの礎とされることを望みますが、知事のご所見を伺います。
以上で質問を終わります。

2017年04月17日

一般質問H29.2.23②

前回、私はここで人手不足に関して述べましたが、最新の有効求人・求職者状況を見ると、人手不足は短期間でさらに深刻化しています。製造業の事業者の中には、労働者を求めてベトナムなど東南アジアに向かう方も多く、「日本も移民を受け入れるべきだ」という声さえ聞こえます。
今後も外国人労働者は増え続けるだろうと予想しますが、受け入れ環境はまだまだ整っていないと感じます。
例えば、災害が起きた際には、行政からだけでも地域に様々な情報発信・伝達事項がありますが、外国人労働者やご家族の事を考えると、それらを多言語に通訳することが求められます。それが実際にできるかどうか。
現在、福井市・鯖江市・越前市の国際交流協会で外国人の防災について研究を進めています。先般、3協会合同で災害シミュレーション訓練を行ったところ、訳して伝えたい事柄は次々出てくるのに、市町の国際交流協会はスタッフが少なく応援体制も脆弱、いざとなったら対応が困難と、危機感を強めています。また、むしろ平時の防災教育が日本人以上に必要との認識で一致していますが、こちらもなかなか進展し辛い状況です。

③外国人の防災について、県全体で取り組むことが必要と考えますが、これまでどのように考え、どう取り組んできておられるのか、また、今後どのように強化していくのか、伺います。

例えば、技能実習生として入国する初めには1か月間の研修期間がありますので、そこへ県が指導者を派遣したり、PRビデオを作ったりして防災教育を行う方法などが考えられます。

④防災以外にも、外国人労働者が増えれば増えるほど、地域社会で考え、対応すべき事柄が多くなっていきますが、県は現状をどのように認識し、今後どのような取り組みが必要と考えておられるのか伺います。

一般質問H29.2.23③

人手不足をカバーすべく、人工知能(AI)やドローンなどの活用、様々な分野でのIOT化が進むと思われます。AIを使う人間とAIに使われる人間に分かれてしまうかもしれません。
日本社会はどうなるのか、将来のためには、どういった人材を育成すべきなのだろうかと、
先が見通しにくい世の中になってきたなあとつくづく感じます。

厚生労働省が設置した「働き方の未来2035」よるとAIの急速な発展などで、これからの世の中は猛烈な勢いで変わり、常にスキルアップが必要となる。だから、「学び直し」こそが重要なポイント……と書かれています。
現実に、日常生活ですら、携帯電話がスマートフォンになり、これを駆使・活用できる人とそうでない人との間に、生活スタイルの差ができている時代です。ましてや仕事で求められる専門性は、先にも述べたAI・ドローン・IOT化などでどんどん変化しています。「学齢期に貯め込んだ知識や技術を、就職したら指示通りに使う」ということでは対応しきれなくなっています。

EUは、1996年を「ヨーロッパ生涯学習年」と定め、従来の教育制度を再整備しています。16歳までを「基礎教育:生涯で一度だけ通用する教育段階」と見なし、16歳以降を「生涯教育」とひとくくりにしました。生産活動の進歩・社会の複雑化・職業教育の多様化と高度化で、成人の再教育・再訓練が必要になったからです。
就職する直前の学歴で一生の仕事や収入が決まるという固定的な社会ではなく、必要に応じていつでも学び、最終学歴は固定しないという制度に変わり、これまでの「学歴」と言う概念も大きく変化、教育は人生の一時期のものではなく、これからは人生全体の重要な一部となると解釈されるようになりました。

当時日本にも「生涯学習」の考え方は入ってきましたが、公民館でのカルチャー教育といった形で収まっています。でも、先進国は本格的な生涯学習社会に突入しています。
グラフをご覧ください。これは、大学に入学した25歳以上の新入生を調査したOECDの資料です。他の先進国では、成人以降の「学びなおし」が活発なのに、日本はまだ25歳前の学歴のみで社会的不平等を固定していることを表しています。

知事、私は、一億総活躍、自分の力を発揮し生きがいをもてる社会にするためには、本気で「学びなおし」という制度に取り組むべきだと結論付けています。
県内を見渡すと、雇用のミスマッチや景気の波のはざまで職につけなかったミレニアル世代が家に引きこもっています。求人を出してもなかなか人が来ないので事業継続に危機感を持っている中小企業の悲鳴が聞こえます。「学びなおし」の仕組みをしっかり整えていただきたい。

⑤まずは、知事の「学びなおし」に対するご認識と、今後の取組み方針をお聞かせください。

一般質問H29.2.23④

具体的な提案をいくつかします。

県は中小企業産業大学校に、「学びなおしサポートセンター」を開設し、キャリアアップの相談、学びの情報提供、学習用ブース設置などを行うとともに、通信制大学の入学説明会なども誘致しています。先日見学に伺ったのですが、がらんとしたスペースにパンフレットが並んでおり、さらなる充実が必要と感じました。

案内されている通信制大学などは、医療福祉や保育などが目につきましたが、県内雇用の状況から考えると、建築土木・保安・設備工事といった業種で深刻な人手不足を生じているのですから、工業系大学やポリテクセンター、産業技術専門学院との連携がもっと必要だと感じました。ジョブカフェからポリテクセンターへの紹介はありますが、学びなおしサポートセンターでもぜひ建築土木や設備工事などの仕事につながる流れを構築・紹介すべきです。
⑥県内中小企業振興のためにも、工業系大学やポリテクセンター、産業技術専門学院との連携強化を図るべきではないでしょうか?

2011年05月09日

青山のぼり

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昨日は「青山のぼり」でした。
30~40分ほどのミニ登山です。
登り口が4か所ほどあって、各集落から近いところから登り、頂上の大杉広場で合流。
壮年会の「振る舞い鍋」や「ホルモン焼き」に舌鼓をうち、お楽しみ抽選会で盛り上がります。
岡本地区毎年恒例の行事です。
私もお弁当を持っていざ・・・と、気持ちは意気込んでいたのですが、登り口にたどりつくまでに足の筋肉が「疲れた?」・・・選挙でけっこう歩いていたはずなのに、息は切れるは眩暈はするは・・・。すっかり「歳」を感じ、やばい運動不足にあせりました。しばらくは安静の身ですし、来月の水上安全法の講習会や7月の市民体育大会・・・無理かもしれません。
ともあれ、新鮮な山の空気と山頂での楽しい歓談に、気持ちが和みました。
清々しい一日、そして、今日は筋肉痛の一日・・・です(^^;))

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登山道途中の「双子杉」
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根元で二つの幹に分かれています。

2010年07月11日

選挙

本日は参議院議員選挙と、越前市議会議員選挙の投票日です。
先週、赤十字の講習会で鯖江市と若狭町に行きましたところ、
「新聞の候補者欄を見たけど、名前がなかったので『あれっ?』と思った。出なかったの?」
と双方で聞かれました。
そうでした。知っている方だけご存知です。・・・(当たり前?(^^;))

実は、昨年末に市議選不出馬と来年の県議選チャレンジの方向性を定め、年明けに中印町でご承認いただきました。
市議会離脱の理由は、この4年間で当初目標がかなり達成できたことと、今感じている課題が市の予算と権限だけでは進められないという限界を感じたことです。
また、福井県は全国唯一、「女性の県議がいない県」であるという点でも、風穴を空けるべき。
私は「現場」が大好きで、そこが一番重要だと感じていますので、市や市議会の方々としっかり情報交換しながら、現場を支える働きがしたい・・・つまり、市政の発展に別な角度からアプローチしたいと考えています。

市議会議員の任期は7月29日までです。
任期満了まで1日も余さず市議として尽力・・・、そしてその後、来年の選挙に向けて動いていく所存です。
これまでご支援くださった皆様に心より感謝申し上げますとともに、今後もご理解ご支援賜りますよう、伏してお願い申し上げます。

2010年02月06日

積雪

「越前市の積雪 13cm」と、テレビから聞こえてきました。
まあ、市内はそんなものでしょう。

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今日のわが家の庭の様子です。降雪の合間に撮りました。
我が家は、年末年始の積雪が根雪として数十cm以上残っていた山間の集落にありますから、こんなものです。

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玄関先から向かいの山を撮影しました。
倒木が3本写っているのがお分かりでしょうか?
白っぽい縦のすじがそうです。
細い杉の上部が折れるのです。(間伐されていない山の現状です)
年末には、家の裏の小さな川に折れた木が引っかかり、家族が除去しました。
(福井豪雨のときにも同じところに倒木がひっかかり、水の流れを塞き止めました。)
今回の雪で、近所では倒木で屋根が一部壊れました。
市内の積雪の少ないところにお住みの方からは、
「え、貴方のところでは屋根雪下ろししたの?」
などと聞かれますが、雪下ろしはもちろん、それどころか・・・です。

同じ市内でも、積雪量・雨量に、非常に差があります。
この差を、雨量の数値根拠をもって示したいところなのですが、山間地域には雨量計すらなく、数値として示すこともできません。
あたりの様子を経験のみで語っても、なかなかわかってもらえるものではありません。
「積雪が多くてたいへんなのよ」と言ったところで「へえ、そうなの。」と、同情されても課題だとはとらえていただけない・・・。
水害のときも、被災状況を「ひどい」という3文字だけで伝えきれないのはわかっていて・・・それでも「ひどい」以外に言葉がみつからず、もどかしさを覚えたものでした。
数値という根拠や、映像で感覚的に理解していただかなくてはならない・・・。

「山間地域の防災」は、実状すら正確につかめていないのが実態だと思います。
先日、NHKのY解説委員に議連での防災に関するご講演をお願いしたのですが、その際にも、
「(都市型の災害である)阪神淡路大震災以降、危機管理体制を強めてきたけれど、今反省しなければならないのは、日本の70%を占めている地方都市と山間の地域の対策について。私たちはまだまだ発展途上の危機管理体制しか持っていないことを確認すべき」
旨のお話をされました。
まったくそのとおりです。
「雪害」についてもです。

現在、新潟が雪害に見舞われています。
同じ雪国に住むものとして、その大変さや山間の集落の状況を想像すると、地方の防災対策の課題はたくさんあるとヒシと感じます。
昨日は視察で上京していたのですが、東京は晴天で、春のような暖かさでした。まるで別世界です。「私の立ち位置」から申すなら、その「別世界」「別天地」に、日本の防災の中枢があるのです。
だから、私は、なかなか理解してもらえない日本海側の山間地域の現状を、機会あるごとに訴える事が、私の大きな使命のひとつであると考えています。

2010年01月14日

近くを通る

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国道の午前中の様子です。

庭が

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埋もれています。
そろそろ屋根雪下ろしをしなくてはなりません(- -;)

2010年01月06日

雪国は・・・

年末より、北陸は降雪と積雪に見舞われています。

本日、今年2件目のお通夜でお焼香してきました。
私の元上司、H校長先生です。
昔はとっても厳しいバスケの顧問だったという事ですが、私の知るH先生は、にこやかで優しい方でした。
退職後は農業をされていて、「細川さん、農業はいいぞぉ。お天道様の恵みで作物がいただける。」などと楽しそうに話されていた笑顔が忘れられません。
お元気だと思っていたのに突然の訃報だったので、本当に驚きました。

聞けば、除雪をされていて、終わって家に入って倒れられ、そのまま逝かれたのだそうです。78歳。体育バリバリの方だったのですが、それでも除雪という重労働は疾患を引き起こします。

「この年末年始、どうしてなくなる方が多いの!?」
と聞かれるのですが、除雪で亡くなる方、お風呂で亡くなる方が、おられます。

H先生も、私の住む集落と似た、山間の積雪の多い、しかも高齢化の進んだ集落です。
56豪雪の時に、除雪で亡くなられる方の最も多い年代は50代でした。
H17豪雪の時には、70代の方が最も多く犠牲になりました。
特に、雪の多い中山間地で、除雪される方の平均年齢がぐっと上がっているのでしょう。
中山間地の過疎高齢化は、静かに静かに雪害を引き起こす、切実な問題です。

2009年11月09日

百萬塔陀羅尼

昨日、和紙の里に「世界最古の印刷物」といわれている「百萬塔陀羅尼」が寄納されました。

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百萬塔陀羅尼とは、中に陀羅尼経を納めた木造の小さな塔100万基の総称です。
奈良時代、国家安泰を願い称徳天皇の命で国家大事業で作られました。6年余りの歳月がかかり、770年完成。
100万基を興福寺、東大寺、薬師寺など10のお寺に10万基ずつ奉納され供養されました。
乱世などで9つの寺のものは消滅しましたが、現在、法隆寺関係のものが唯一遺存しています。(うち100基は重要文化財)

陀羅尼は、大麻で漉かれた紙に印刷されています。紙の材料が「チョ麻か?大麻か?」とか、版は「木版か?銅板か?」といった研究は、紙漉き職人、彫師、版を摺る職人・・・などなど、多くの伝統技術の職人さんたちの力を借りてなされたそうです。
大麻が、他人の手を借りて紙となり、1200年以上も残っているわけです。
「凄いな~~~」とため息をつきながら、紙の博物館(越前市)に展示された塔を拝見させて頂きました。

展示は常設です。
お近くにお越しの際に、足をお運びいただけると幸いです。

2009年08月21日

自治体学会

昨日今日は、福井市で開催された「自治体学会」の全国大会に参加していました。
大会テーマは
「転換期における地域の再生に向けて」 ~変革の風は地方から~
です。
地方自治のオーソリティーの大森東大名誉教授や古川佐賀県知事、山岸勝山市長、上治馬路村長・・・
たくさんの個性的なパネリストやコメンテーターのお話を、地元福井で伺えるとってもありがたい機会でした。

西川福井県知事や大森先生は道州制反対論者で、佐賀県知事は推進論者。その意見の違いも面白かった・・・。
私にはまだ道州制のメリットが見えてきていません。むしろ、広域自治体になって、大型の公共事業がぽ~んとできる枠を作りたい大企業の思惑の方を強く感じます。
西川知事の著書「ふるさと」を、会場で買いました。道州制に関して、じっくり知事の考えを読み取りたいと思います。
地方分権は、基礎自治体のあり方が問われます。議会がしっかりとしなければ、信頼される運営はできないでしょう。また、基礎自治体の枠を超えて、広域で調整のいる政策を担ったり、市町を補完したりすべき「都道府県」を、今こそしっかり位置づけなければなりません。
いろんな意味で、今は政治の転換点なのだと感じます。
目先の利益ではなく、将来にむかって何を選択すべきか、よく勉強し、よく話し合い、合意形成し、進んでいかねばなりません。大都会の机上から眺めて国の形を決めてしまわれないように、地方がしっかりと地方の実情やあり方を発信する必要があります。
これまでの議会での私の発言にもしばしば出ていますが、国に対しては、言うべきことはしっかりと地方から言う・・・国の言う事だからとありがたがって?あきらめて?従うだけではいけない!! 転換点だからこそそれが大事だと考えます。

情報交換会では、「以前の自治体学会でお会いしましたね。」と、他県の自治体の方からお声掛けいただくなどして、和やかにいろんな方とお話しました。はじめはそれぞれのお国紹介から始まって、でもそのうち共通課題に対して熱く語り合うということが多いです。
こういう学会に積極的に参加される方は、熱心で個性的な方が多いので、触発されます。
いい研修になりました。

2009年05月17日

インフルエンザ対策

教員経験で感じていた事を書き出してみます。
インフルエンザがはやってきたら、子供たちをともかくよく観察する。
自分で判断できない場合が多いからです。
黙っているけど顔色が悪い。
元気が無い。
熱があっても元気な子もいますから、一斉検温も有効です。
マスクはもちろん、手洗いと換気の徹底。(除菌剤は常備)
机やイスなど、しょっちゅう触れているものはしっかり拭き掃除して(指の触れる天板の裏側まで・・けっこう汚れています)、掃除後の手洗いを徹底。
小さい子で、爪咬みや顔元に手をやる癖のある子は特に衛生に気をつける。(感染性胃腸炎などの場合は、この癖のある子のリスクが高いです)
具合が少しでも悪い子は給食当番からはずす。(ただし、人権配慮)
全校集会や学年集会的な活動も極力避ける。

それでも塾や習い事がらみで感染は拡大します。
また、家族間感染もあります。限度はある。
できるだけ早期から熱が下がった後も、医療機関がOK出すまで欠席をお願いしたいところですが、これがなかなか難しいです。
まず、地方の医療機関でそんな判断ができるのかどうか・・・。
熱が下がっても最低○日は休んでくださいという指示を出すしかないでしょう。

自治体としては、病気の子供をあずかれる体制をしっかりとる。
今のご時勢、仕事を休む事が死活問題になる家庭があるからです。
福祉部局は現場に人を投入できる体制を考えておく。
医療機関が受診拒否を行わないように指導。
などなどです。
(もっとあったら付け足してくださ~い)。

福井では、関西方面への修学旅行や対外交流試合を取りやめ方向で動いています。今の時期です。観光産業への打撃は大きいでしょう。
WHOの勧告がありましたが、案の定、経済への影響が出てしまうのは避けられないように感じます。
基本、世間は騒ぐだけで、現場の足しにはならない事が多かったです。
病気の場合、感染した子の人権配慮が必要なのですけどね・・・。
騒ぎすぎると、自分の症状を言い出しにくくなって、結果、水面下で感染拡大してしまうってことが懸念されるのです。

2009年05月16日

新型インフルエンザ

水際作戦と称しながら、カナダ帰りの高校生感染者が座った機内席の近くだけを停留させていましたから、国内感染者が出てもやむなしと思っていました。
どうやら、いよいよ・・・です。
これまでの経過から、
もしかしたら潜伏期間が長く、弱毒性なので症状が表出しにくく、知らない間に罹患・感染してしまうという厄介さがあるのではないか。
ウィルスは、若者を好む?若い細胞に取り付きやすいのか、過去の何らかの感染経験がある年配者には抵抗力があるのか・・・。
などという感想を持ちながらニュースを拝見しています。

感染防止のためには、感染の仕方の性格や、潜伏期間、感染可能期間などの情報が必要です。感染発覚の高校生たちの行動分析などから、そういったデータをなんとか得たいところです。

教員時代、担任として、あるいは保健主事として、様々な感染に悩まされたものです。
まずは基礎データを得て、的を得た対策を考えていく必要があります。
現代の物的・人的な行きかいの激しい社会において、社会行動制限はなかなか効果を発揮しづらいものです。いずれ、身近な問題になるものと想定して、どう対処すべきか方策を練っておかねばなりません。

それにしても、現場関係者の皆様のご苦労はいかばかりかと思います。
他の角度での悪影響が出ないことを祈ります。

2009年02月14日

プレミアム付き商品券

ここのところ、定額給付金を「地域も待っている」・・・として越前市のプレミアム付き商品券が引き合いに出されています。
商工会からの提案で、地域活性化の一助にと、市として検討しています。

私の住む小学校区に、越前和紙の産地「五箇地区」があります。
大滝神社では和紙の神様を祭り、その例大祭は日本の祭り100選にも選ばれた、千年の伝統を誇るお祭りです。
古来より奉書紙を漉き、紙幣に使う紙を梳くなど、和紙の集積産地として高い技術を持ちます。
しかし、生活の洋風化とともに和紙の需要は激減、この金融危機のずっと前から「厳冬」の時代で苦労をしています。今年から株券がペーパーレス化されたのも、大きな打撃です。

そういう事情の中、定額給付金を市場に引き出して循環させ、地元商店街の活性化に役立てるために、プレミアム商品券が発案されたのは、和紙の里にとって朗報でした。
直接商品券で給付できないのが残念ですが、この動きが他自治体に少しでも広まれば・・・と期待を寄せて全国1800自治体に見本の発送をしたところです。
私は、定額給付金2兆円の効果には疑問を持っていますが、やるとなったら和紙組合のこの動きを応援します。「透かし」を入れる技術がこの地にあるという事が、各地に知られる事もありがたいことです。

小泉発言で先行きが不透明になり、全国ニュースで和紙組合の理事長の「待つしかない」というインタビューが流れました。和紙産地にいるものとして、国の決定が一体どうなるのか、見守りたいと思います。

2008年10月23日

あらっ?!

ふと気付けば、前回ブログを書いてからひと月近くたってマス。
光陰矢のごとし・・・
その間に携帯で撮った画像を並べてみます。
私が「へえ~~っ。」と感じた物・・・・・
【小型のキャタピラ?】
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日本財団の曽野綾子氏が、災害ボランティア活動で、「小型の建設機械を使えば、もっと効率がいいのではないか。」とおっしゃった事で、一昨年、国交省・日本建設機械化協会の「建設機械等による災害対処・復旧支援について」懇談会が始まったのだと記憶しています。その機会ってこんれなのかなあと、見つけて嬉しくなって撮った一枚です。

【高山市の図書館】
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書架の項目が嬉しくて・・・子育て支援の図書、充実してました。

【歩道】
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これも高山市です。以前にお伺いした三鷹市もそうでしたが、歩道と車道を色分けしています。バリヤフリーでいい感じ・・・。グレーチングもヒールのかかとがはまらないように狭くなっています。さすが、「人にやさしいまちづくり」の配慮です。
越前市は段差がきついので、手押し車や障害者用スクーターなどで、お年寄りの方々が移動しにくいと多くの声を聴きます。こんな風に段差解消の工事を進めてほしいところですが、道路の維持補修には国の補助金が出ません。100%市の持ち出しとなるので、財政難の街ではなかなか進まないのが現状です。

2008年06月25日

炎の登り窯

八ツ杉焼登り窯に火が入って3日目です
温度も1200度に達してきました。

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会員さんたちが2~3分おきに、汗びっしょりで薪をくべます。
まだ7分目だそうで、明日、あさっての夜には8本の火柱が上がるとか・・・。
迫力満点のその様に、魅せられて毎晩立ち寄っています
3室に入った2000点の作品、特に火前の部屋では釉薬ではなく炎の灰によって焼きしめられます。

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登り窯に素晴らしい作品・・・本物は、気持ちをも洗ってくれるパワーがあります!

2008年05月04日

例大祭&鼓笛隊

今日は大滝神社の春の例大祭です。
日本の祭り100選に選ばれた、千年の伝統を誇る「紙と神の郷」のお祭りです。

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子供達も神事に参加です。

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湯立ての神事
明るい日差しの中、ゆったりとした時間を感じながら、粛々と神事が執り行われました。

また、午後は一転、鯖江つつじ祭りでの鼓笛隊&吹奏楽のパフォーマンスを拝見しました。
鼓笛隊の笛は横笛なのに驚き、その音色に聞き入りました。
また、青年チームはパワフルな吹奏楽に合わせてリズミカルなダンスもあり、若い方々のエネルギーを羨ましく拝見・・・でした。
暑い中、お疲れ様でした。
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2008年05月03日

乗馬体験コーナー

月尾森の馬小屋が、連休中のイベントで乗馬体験コーナーを設けています。
今日は味真野万葉祭り、明後日はちびっ子フェスティバルです。
家族に見守られながら馬に乗って、晴れがましい顔つきをされるお子さん、カメラに収める親御さん、微笑ましいひと時です。
運営はなにかと大変ではあるけれど、仲間と共に行える楽しさは格別です。
私もようやく「引き綱」もって、お客様を乗せられるようになりました!

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2008年04月30日

八ツ杉:春爛漫

八ツ杉自然公園が、春爛漫の見ごろです。

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山桜、八重桜、木蓮、スミレ、タンポポ、すいせん(名前の分かるのはここまでで・・・)、山野草が新緑の下で満開の花をつけています。(カタクリは終わりかけ)

そんな中で、森林学習センターでは、バウムクーヘンを作ったり、
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桜染めに挑戦したり
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野草のてんぷらに舌鼓を打ったり・・・。
黒文字の木でお茶を入れました。
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いい香りがして、とっても癒されます!

こんないいところ、潰れさせてなるものか・・と、利活用アップに燃えております!
大自然の中へ、ぜひお越し下さい。

2008年04月23日

子どもの時間

子どもがのびのびと遊んでいる保育園の記録映画「子どもの時間」の、上映会を行なったのはもう何年前になるでしょう!?
そのとき実行委員会に集まった仲間が、夢を語り合い、それを実現しました。「日野自然学校」がそう!「月尾手織り工房」がそう!そして、「森の馬小屋」がそう!!

さて、今日、神奈川県川崎市にある「子ども夢パーク」を視察しました。
びっくりです!
「子どもの時間」市街地バージョン!
http://home.h00.itscom.net/yumepark/#

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広々とした敷地に、土の遊び場、家作り、泥遊び、屋根付き広場・・・
それらの運営を子供達が行なっています。(対象は中学生辺りまでかな・・)
施設の方と「子どもの時間」そのものですねとお話したら、「あ~!見ましたか!!」と嬉しそうでした。
理念は共通しています。

子どもの生き生きとした活動の様子をパワーポイントでご紹介いただき、原点帰りできたような、懐かしい心地でした

2008年04月17日

靴の修理

研修などで、「上京している日の方が多い!?」という1週間でした。
決算カードの読み方や自治体財政健全化法の勉強が中心です。ハードに絞られる研修は望むところなので、気分はとっても充実です!

さて、研修会場であった幕張を歩いて「んっ!?」と感じたのが、立派な道路に車が少なく、歩く人がとっても多いことです。これは、夜、夕食を食べに出たときも驚いたことです。食事に来るお客さんは「歩いて」来られています。
福井で食事に出るときは車が当たりまえなので、当然、駐車場完備のレストランへ行くことになり、そこにはたくさんの車が並んでいます。
都会は、食事に車で乗り付けない・・・当たり前のことなのでしょうが、東京だけでなく幕張でもそうだったので、あらためてビックリです。(福井は車社会日本一でした・・・)

とにかく都会ではよく歩きます。
だから、JRや地下鉄の駅などに、靴の修理屋さんがあります。
ちょんと座って待っていれば、10~20分ほどでかかとなどの気になっている部分を直していただけます。とっても気軽に、お気に入りの靴を直せるので、何度か利用しました。

「東京に行って、ここを直してもらおう」と、今回、足先の開きかかった靴をあえて選んだほどです。
靴の寿命が延び、とても嬉しい気分で帰福しました!

2008年03月30日

フォトギャラリー’08

●森のシンフォニー 福井市アオッサ会場
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八杉森林学習センターのPRが目的です。

●森の馬小屋で、釜戸を作りました。無農薬の「めだかスイスイ米」を炊いて、ランチです。
こんなもちもちしたお米は初めてです!極ウマ!
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●その馬小屋でボロ取り(馬糞掃除)に夢中になってたら・・・
「んっ?お、重い・・・?」
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なんと、
開星が私の背中に顎を乗せて、一服しているではありませんか!
ウマに乗る人・・・じゃなくて、人に乗る馬・・・です(^^;)

2008年02月09日

森のシンフォニー【蓄音機コンサート】

本日は、今立芸術館で蓄音機コンサートが開催されました。
雪の降る寒い日だったにもかかわらず老若男女約20名のお客様がお越しになり、蓄音機の王様グレデンザと、戦火を生き残ったSP盤レコードの数々を楽しみました。

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芸術館のホワイエは、アナログでモノラルの優しい音色につつまれました。
蓄音機の針は、一曲一曲取り替えられます。その合い間に、幸福学の語り部や福井ブランド大使としてご活躍の市橋さんが「蓄音機トリビア」を楽しくお話くださり、あっという間に時間が過ぎました。

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また、昭和4年にお生まれの小林さんが、戦後、WETRという進駐軍向けラジオから流れたジャズに魅せられ、レコードを求めて福井、金沢と探されたお話とともに、当時のレコードを聴かせて下さいました。
後半のリクエストコーナーでは、30曲のメニューの中からお客様のご要望により、
「ビギンザビギン:アーティーショー楽団」
「オールドブラックジョー:ビング・クロスビー」
「ブラームスの子守唄:エリザベートシューマン」
などが流されました。私は「峠の我が家:越路吹雪」をお願いしました。
「お富さん:春日八郎」・・・これが一番の驚きでした。蓄音機で、若かりし頃の春日八郎さんの歌声が再現され、この歌は粋な曲だったんだと、あらためて感動しました。

ぜんまいで動く蓄音機の素敵な音と、歴史を語るレコードの数々・・・3月1日には石石(らく)にて行います。

2008年01月31日

市民パワーで・・・1

今、取り組んでいる事の一つに、
「八ツ杉森林学習センター、今立芸術館に、賑わいを取り戻そう。市民が生き生きできる拠点として復興しよう!」
という事があります。
どちらもたいへんいい施設で、環境・癒し・体験・音楽・展覧会・・・いろんな活動の拠点として、より多くの方々にご利用いただきたいところです。
しかし残念ながら、合併の狭間でお荷物扱いの施設となってしまっています。
ここをどうやって生き返らせるか・・・です。

課題は3つあります。
まず、知名度の低さ、PRが上手ではないこと。その魅力は「知る人ぞ知る」・・・これではいけません。
次に、利用しにくい規則。時間制約・使用制約など、市民にとって楽に使うにはハードルが高い事です。市民の税金で作った施設なのに、市民が「使いにくい」とそっぽを向くようではいけません。運営側にはよく理解していただき、格調高さではなく、庶民性を大事にするよう改善していきます。私としては、山の上の八角堂で、「ワインと音楽の夕べ」・・・などをやりたいなあ・・。さまざまな市民企画を実現できる場所として、改善したい。
最後は、交通アクセスです。八ツ杉は公共交通機関がない。これは、指定管理者である施設管理事業団で、送迎サービスを考えていただきましょう・・。

・・などなど、やるべきことは目白押し。
とりあえずは「森のシンフォニー」と称して、八ツ杉で作った押し花や草木染、活動写真、ペレットストーブや蓄音機(?)などの展示を今立芸術館で行い、広報する事・・・で、先日来、新聞記者の方々に記事を書いていただいたり、FMで紹介していただいたり、チラシを持ってまわったり、思いつく限りのPRに走り回っています。
おかげさまで何とか市民の方に足を運んでいただけるようになってきました。
さらに、週末ごとのイベントを、盛り上げていきたいと思っています。
また、こういう活動を通して、繋がったネットワークや広報のノウハウを、事業団の担当者に蓄積していただき、今後の運営に生かしていただきたい・・・。

ともあれ、今立で大事にしてきた施設を、簡単に取り壊されないように、全力投球いたします!

2007年11月25日

冬野菜収穫ツアー

先週末は、ロハス越前で、大阪からの親子体験ツアーのご一行様をお迎えしました。
農家民泊で、冬野菜を収穫されます。
夕食は、もやいの里農楽園でいっしょに作っていっしょに食べました。

石臼で、大豆を挽いてきな粉を作ります。
これは、米粉ドーナツに塗します。
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囲炉裏では、サトイモ田楽や野菜、林檎を焼きました。
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蕎麦打ち体験は、先週の「ちりとてちん」でも取り上げられており、熱~~い視線が集中します。
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私も石臼でごりごりごりごり・・・・・・
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野菜やお米がこんなにもおいしいのかと、お客様が喜んでくださいました。(ほっ(^^))
お子さんが野菜をおいしそうに食べる姿に、目を細める親ごさんたちの姿が、またほほえましかったです。
韓国ドラマ「チャングムの誓い」の宮廷料理と関わる方も、料理研究のために参加されておられましたが、こんにゃく作りや蕎麦団子など、日本の田舎の料理を大変喜んでくださいました。(しばらく滞在したいとおっしゃるほどでした)

ブログをご覧くださっている皆様、よろしかったら、田舎の暮らしをゆったりと味わいに、おいでになりませんか?


2007年11月24日

越前和ッショイin和紙の里

和紙の里通りでこの3連休、秋の和紙の里祭りが開催されています。
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今回は、会場内のお買い物を「ガバチョ券」で行なう仕組みです。
1000円で、1100円分のお買い物が出来る「1100ガバチョ」をお渡しします。
本日私は、ガバチョ券交換係・・・。
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そのガバチョでいろんなことができます。
パピルス館などの和紙3館の入場、ソバ枕ソバガラつめ放題、ゲーム、食のフェスタでのお買い物、和紙のお面作り、手織↓・・・・・
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こちらは無料のジャンボ和紙らくがきコーナー↓
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私のお気に入りは、卯立つの工芸館の中の野の花茶屋でいただける、お茶セットです。
石焼釜で焼いた手作りパンにドライフルーツ入りのナチュラルチーズを添え、コーヒーもしくはジャスミンティー、ヨーグルトに手作りジャム。そして、絶品の手作り生キャラメル!
あまりの美味しさに感動でした。↓ これだけで800ガバチョ・・・・2度も頂いてしまいました。・・きっと明日も頂く事になるでしょう・・・。
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お天気にも恵まれ、人出もまずまず。
明日も通りがにぎわいますように!(明日は私、ヨサコイも踊りま~す!)

2007年11月16日

地域創造プロジェクト

青年団活動が下火になって幾久しくなります。
地域活動で「若い人が入ってくれないねえ・・。」という声もあちこちで聞こえます。
私自身は青年団活動の経験はないのですが、周りの先輩議員は青年団出身者がたいへんたくさんおられます。
昨日、市議会議長会主催の研修会があって、他の市の市議会議員さんたちともお会いしましたが、やっぱり青年団で活躍されていた方が多く、その繫がりが豊かで、羨ましく思ったほどです。
まちづくりに興味を持つ人材育成の場としても、青年団活動は大きな役割を果たしていたのだなあと思う次第・・。
・・で、その青年団がなくなり、若者の繫がりが希薄になっているのを何とかしようと、「地域創造プロジェクト」という事業がスタートしました。
私は、先輩議員に誘われて、実行委員になりました。
研修を企画する事が、実は大好きなのです。

10月に行なった第1回が市のホームページに掲載されました。
私は緊張ほぐしのエクササイズやワークショップ担当!
http://www.city.echizen.lg.jp/office/130/030/index_5/saisin/19jigyoureport_6.jsp

また、11月には柳荘で1泊しました。
女性の参加者が少ないので、私の教え子やヨサコイの仲間にも呼びかけ、参加してもらいました。はい、何事も人づて、口コミです。

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これは、夕食作りの風景です。
魚のさばき方を教わり、鯵と鰆の三枚オロシにチャレンジしているところです。
皆さん真剣で、興味深い光景でした。
夜中はわいわいがやがや・・・・徹夜組みも出たそうですが、おばさんはしっかり12時前に眠ったのでした!
若者の、いいつながりができることを期待しています。

2007年10月27日

不都合な真実

「あっ・・・蚊っ!」
しばらく追いかけて、ぱちんと潰しました。
私のすむ山の中は、平地より気温が低いところです。
なのに、この10月下旬で「蚊・・・」

そういえば、昨日、いつものように窓から外を眺めたら、眼下の耕作放棄地に蝶がいっぱい舞っています。モンシロチョウと黄色い蝶が、ひらひらひらひら・・・・・一匹二匹と数えていって、20で数えるのをやめました。動いててわからなくなったのです。
そのくらい飛んでいたのです。

お昼には、屋根に毛布を干しました。
2Fの窓から屋根に・・・・・・・・
なにより困った事は、カメムシの多いこと、そのうえ蜂まで2~3匹飛んでいます。

私は昆虫が苦手です。
とっても嫌いです。
だから、この虫のやたらに多いのは・・・非常に困る・・・。

マラリヤ、デング熱・・・大量発生だけでなく、南方の蚊が飛ぶようになったら、南方のやっかいな伝染病もやってきます。
越前海岸でダイビングをされた方が、「熱帯系の鮮やかな青色などの魚が増えた」とおっしゃいます。
嶺南の山の松の木は、松くい虫にやられて枯れ、茶色だったものがすでに白くなり果てています。山に割り箸をさしたような感じです。
鹿の生息地も北上の一途をたどり、いよいよ我が地域にも及びだしました。
鹿が来ると木の芽や皮を食べ、一気に山が荒れるそうです。
どこまでが温暖化の影響なのかはわかりませんが、少なくとも昨日の「越前市時間雨量110㎜の記録的短期降雨」は異常でしょう。

ノーベル平和賞を受賞されたゴア元副大統領は、著書「不都合な真実」で地球温暖化の現実を視覚的に訴え、警鐘を鳴らしています。
「自分のところは大丈夫だろう」と思い込みたい心理を「正常化の偏見」と言いますが、私達はこの地球の異常を「我が事」と、・・・・不都合だけど認識しなくてはなりません。
わが子が私の年齢に達した時、どんな環境になっているのかと思うと、背筋がぞっとします。

2007年10月20日

防災倉庫

このたび岡本地区自治振興会防災安全部会が、「平成19年度コミュニティ助成事業、自主防災組織育成事業(新設の自主防災組織)」で、防災倉庫および資機材を、助成していただきました。これは、財団法人自治総合センターが、コミュニティの健全な発展と宝くじの普及び広報事業を行うために、コミュニティ活動に助成を行ってくださっているものです。
昨日、購入資機材の一部が納入され、その立会いに行きました。
岡本地区公民館駐車場の一角に設置された新しい倉庫の中に、炊き出し用の大がまや担架と一輪車、救急セット、間仕切りなどが入りました。
「あぁ~~♥、レスキューセット♥♥」
と、早々に中を開けてバールやツルハシ、カケヤ等に見入っていると、
「そういう道具に嬉しそうにする細川さんが不思議。」
と、事務局の女性が目を丸くされました。
・・・たしかに、カケヤをうれしそうにスリスリする女性はめずらしいかもしれません。
・・が、本当に嬉しい・・・、嬉しいのです。
これらを訓練に活かし、さらに防災意識を高めたり、コミュニティー育成の一助になったりすればと思うとわくわくします。
月末には、小型の除雪機も来ます。
狭隘道路や災害時要援護者の方々の玄関先などを除雪するという活動が始まれば、本当にこれを機会に、積雪時にも「地域で手を差し伸べあおう」とする気運が高まると思います。
この助成事業に、お力添えを頂いた多くの方々に、心より感謝申し上げます。

2007年09月27日

めだかスイスイ米

森の馬小屋という所があります。
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以前にもご紹介した、木曽馬の「開星」、ポニーの「流星」の、2頭を飼っています。
行政などの補助金はいただかない方針で、個人支援者に支えられての運営です。
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代表の押田さんです。
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今日は、子育て中のお母さん方が、親子で馬に乗りに来られました。(私も引き綱など、お手伝いです。)
この馬の餌代は年間80万円くらいかかります。
今年、この餌代の一部を捻出しようと、隣の田んぼで「完全有機米コシヒカリ」を作りました。減農薬でも「有機米」として売られているそうですが、ここは苗から有機苗。完全有機を証明するために(?)、田んぼにはメダカを放ちました。
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馬場の向こうがその田んぼです。
除草剤の変わりに糠をまいたり、仲間で草刈などの作業に汗を流したりして育てました。
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先般近くの中学生なども参加し、収穫を迎えることになりました。
いくらで売ったらいいのだろうと皆で協議し、5kg2500円で販売する事となりました。
もしも・・・ご入用の方は、メールにてご連絡下さい。
kawori228@yahoo.co.jp

2007年08月11日

折形礼法セミナー

「和っしょい今立in和紙の里:夏祭り」の一環で行なわれた『折形礼法セミナー』に参加しました。
『折形』とは、600年もの昔から行なわれていた「礼法」の一つで、「もの」や「お金」を純白の和紙に美しく折り包む「包み方」の方式です。
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まずは会場に並べられた、様々な折形の美しさに見とれました。
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教えてくださったのは、山根折形礼法教室主宰の山根一城先生です。
折形に表れる「祝いやもてなしの心」「日本の伝統文化」などについて、お話を伺いました。
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そして実践です。
奉書紙を使った略式紙幣包みと弔事紙幣包み、紅あわせもみ紙を使った還暦祝い包みにチャレンジ。私でも・・・できました。
「弔事紙幣包み」は、横置きです。
また、「日本の『白』はこれです」と教えていただいたのが「和紙の白」・・・つまり「生成り」の色です。現在一般的な白は「漂白の白」だそうで、確かに、日本古来よりの生活の中の白は「生成り」だなあと納得しました。「この白が美しいのです」のお言葉に、はっとしました。
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お贈りする相手の方を尊敬し、相手との間柄を大切にすること、その謙虚な「こころ」を「かたち」として表現するのが「礼」であり「礼法」であり、美しく折り目正しく包み込んでいくしぐさそのものに、その「こころ」がこもっているのだと学びました。
日本の美を集約した「美学」のひとつです。
またそれが、越前和紙の「檀紙」「奉書紙」という、最高級品種の紙で作られていることが、地元の者として大きな喜びでした。それらを丁寧に梳いている、紙梳き職人さんたちのお顔が、あらためて目に浮かびました。
いずれも、大切にしたい、日本の文化です。

2007年08月09日

フォトギャラリー2

今立型エコグリーンツーリズム「ロハス越前」企画ツアー「夏野菜収穫ツアー」でのひとコマです。
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こういった野菜を「農家民泊」で収穫します。今回のお客様は関西からいらっしゃいました。
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鈴なりのトマトです。これは「ひらざわさん家のトマト」として地元ではおいしいと有名なトマトです。越のルビーというミディトマトを、さらに改良して糖度を高めた品種です。
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こうやって収穫しました。「おいしいっ!」って食べながら・・・
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実は私、トマトはちょっと苦手・・・なのですが、「ひらざわさん家のトマト」
は大好きです。「これでケチャップやソースを作りません?」とお話したのですが・・・なんと、本当に作ってくださいました。現在、ロハス越前の「デライズ」という米粉パンのお店で販売しています。添加物なしの冷凍状態で、賞味期間は短いのですが・・・これまた絶品!
多分、期間限定、品数限定・・・・知る人ぞ知る・・・です。
米粉で作った麺(噛締めると甘味があります)にかけて・・・・新しい出会いにまた感激です。
http://www.lohas-echizen.org/

フォトギャラリー1

はっと気付くとお盆も目の前です。
デジカメにたまっていた写真を並べてみました。
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越前市防災訓練(西地区)・・・避難所に向かう住民の方々を、誘導されているのは交通指導員さん方です。
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避難所の入り口・・・災害時要援護者役の方々が、早めに避難所に来られました。
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地域ごとに割り振られた場所に集合・・・です。

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西地区の自治振興会防災案全部の方々の作られた、西地区防災マップです。
作成段階からふくい災害ぼらティアネット松森理事長のアドバイスを受けながら、実践的に考え検証して作成されていました。印刷して各戸に配布されたそうです。
市の作成した2000万円のハザードマップに、勝るとも劣らずのすばらしいマップと感心しました。

2007年07月23日

ラジオ体操

朝6時半、
チャ・チャ・チャララン・・・と、おなじみの曲が聞こえてきました。
今日から夏休みです。ラジオ体操が始まりました。
さっそく外へ出ると、わが集落で児童のいる唯一、一軒のおうちの方がラジオをかけ、3人のお子さん、近所の大人たちを含む8名で、体操が始まりました。空気よし、鳥の声よし、体操はメタボリックにもよし・・・で、気持ちよく運動から一日をスタートする事ができました。

お子さんのおられるそのご家庭は、福井豪雨の後、うちの集落に入居された方です。
私が嫁いでから、減る一方だった中山間地の弱小集落(現在空き家を含め12軒)だったのですが、「田舎のよさ」を感じてくださって、入ってきてくださいました。これもグリーンツーリズムの流れのひとつなのかもしれません。

山間地域を保持するためには、そこに住む人が大切です。山や川、農地を守る「人」です。
しかし、その中山間地域に住む「山の人々」は過疎・高齢化しています。
限界集落問題も、クローズアップされてきています。費用対効果を求められる今の政策の流れからすると、過疎化した地域は「条件不利」なのです。
今後も耕作放棄、山林の世話の放棄などがさらに進み、「あと数年で、ここらもボロボロになる」実感が、地域には強いです。

そんな中、田舎に入居される方々が出てこられたことは、将来への明るい話題です。
彼等がいなければ、集落にラジオ体操の音楽も、子供の声も、響く事が途絶えていたわけです。
体操で近所の方と言葉を交わし、健康を確かめ合って一日をはじめる事の幸せを、あらためて感じた朝でした。

2007年06月09日

私の住む月尾谷には、月尾川が流れています。
この時期毎年、蛍が乱舞します。
福井豪雨の時に氾濫した川なので、草やコケが削られてしまい心配していたのですが、主流にはまた元のように蛍が飛ぶようになりました。
自治振興会の環境保全部長さんがマップを作り地区(岡本小学校区)に紹介、今夜、蛍鑑賞会の開催となりました。
昼間、雷が鳴り雨が振ったので、高く舞う・・ではありませんでしたが、それでも川や田んぼにはたくさんの蛍の光が灯ります。
他の町内から来た御家族の「あ、いたっ!いっぱいいる!」という歓声を聞くと、ほっと心が和みます。
蛍を見ながらのナイトウォーク・・・あと一週間ぐらいは楽しめるかな?

2007年05月27日

めずらしいもの

今日、小浜まで行きました。途中で見つけた地名です。
①「悪無」
・・・なんと読むかご存知でしょうか?
悪の無い・・・つまりは良い所なんだなあと思いながら通りました。
越前市今立エリアにも、読み方の個性的な地名があります。
②「不老」(・・・いいなあ。)
③「朽飯」
どの地名にも、歴史的ないわれがあるのでしょうね。

答えは、①「さかなし」、②「おいず」、③「くだし」です。
③「朽飯」の地区名の由来は、以前地域の方々にうかがったところ、
*「継体天皇の妃の妹「ヤマトヒメ」の子「九高(くたかし)の王」の名で「久汰賀志」の略で「久汰志(くだし)」
*百済の国から絹の機織りの技術を持ってやって来た管師(くだし)たちの村
*源範頼(みなもとののりより)が弁当を食べようとしたらご飯がくさって「朽」いた
などという答えが帰って来ました。
この地区の八幡神社は1600年近い歴史を持ち、「越前織り姫の祖神」を祭っています。
9月17日には、そこで「織り姫ファッションショー」を企画している最中でもあります。

さて、めずらしいもの(光景)としてもう一つ。
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月尾の馬小屋にいる木曽馬「開星」です。(後ろの白いのは「流星」)
病気ではありません。気持ちよくて砂に寝っころがっているのです。
気持ちよさそうな表情にご注目下さい。
私は時々彼等に乗っています。調教・・・しているのやら、されているのやら・・・!?


2007年05月19日

田んぼのオーナー

今日は、ロハス越前主催「田んぼのオーナー」という事業です。県内外から6組の方々が来られて、有機農法の会のメンバーさんたちに教えていただきながら、「田植え」を行ないました。
http://www.lohas-echizen.org/
私もロハス越前にはオブザーバーという役どころで参加させていただいているので(単にお手伝いです)、田植えにチャレンジ!我が家にも田んぼはあるのですが、あぜ道での「なえ箱洗い」係りですので、田んぼの中に入ることはほとんどありませんでした。
・・・で、苗を持って手植えです。
(・・・泥から足が抜けない・・・・。)
他の参加者の方々は、大阪や東京から遠路はるばる来られたそうで、田植えの合い間に、いろんな話が弾みます。
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「腰にくるね~~。」とか「泥が気持ちよくて、癒される~~。」とか、大勢の作業は楽しいものです。田植え機に乗って運転されているお顔を拝見すると、皆さん笑顔で目が輝いています。
無農薬で育てるので、除草剤代わりに糠をまいて本日の作業、終了。
その後「もやいの郷 農楽園」で交流会を行い、地元の山菜や野菜料理を楽しみました。
http://www.city.echizen.lg.jp/hp/enjoy/enj0300.html
宿泊は農家民泊と八ツ杉千年の森学習センターで・・・。
http://www.city.echizen.lg.jp/office/060/020/nousei/greentour_2.jsp
http://www.yatsusugi.jp/
越前市の自然体験は、キャパが小さいのですが、内容は丁寧で充実しています。
お近くの方にも、遠くの方にも、お勧めです。
いかがですか!?


地域ミーティング

越前市主催、岡本自治振興会共催で、地域ミーティングが行なわれました。
市長より、新市総合計画の概要・ポイントと、平成19年度予算の説明がなされ、その後、意見交換を行ないました。

実施計画においては、今後3年間の指標が80項目に渡り示されています。
たとえば防災の観点では、自主防災組織の組織率100%が目標で組織結成の補助金を毎年600万円ずつ、防災行政無線の整備にH20年度5000万円、予算が計上されています。財政厳しい中、ありがたいことです。

新庁舎建設に当たっては、旧今立町の辻岡町長から、意見が出されました。「合併特例債を当てて庁舎を川東に建設する」と合併協議会で合意し、町民へ説明、合併・・と事を進められてきた当事者ですから、それが変わってくることに対し、その協議会の出席メンバーに対しきちんと説明をしてほしいと要望されました。それは必要な事であると思いました。
しかし、過去の経緯ではなく、これからの財政、まちづくりを考えた時、地方交付税の大幅な減額や、校舎の耐震補強や改築に膨大な予算が必要になるなど、当時の予算想定と大きく状況が変わる中、合併時の合意事項がそのままスムーズに進まないのも現実です。
まさに選択と集中・・・です。
私は、生活に密着した政策や教育を優先するという、市長の判断を支持します。

また、私の住む月尾地域の区長さんからは、谷の実情を訴える意見が出されました。
河川の問題、国道の問題、イノシシの問題、携帯電話不感地域、八ツ杉千年の森・・・
東西に長い越前市の、東の端の地域の問題を、市長はじめ市役所各部の職員に聞いていただく好機を活かしたことは、意義があったと思います。

自治振興会の副会長として、地域ミーティングの閉めの挨拶をさせていただきました。
そこで述べた事ですが、「地域を良くしたいという思いは同じ、右肩上がりの時代ではない中で、官民知恵を使って力を合わせて、まちづくりを行なっていきましょう。」・・・です。

2007年05月15日

青山登り

岡本自治振興会&区長会主催で地域の山を5箇所から登る「青山登り」を行ないました。
山の上にある「大杉」のもとに集い、お弁当を食べます。
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田植えが終わってほっと一息のこの時期に、山の上で飲むお神酒、ビールは美味しくて、参加された方々の話が弾みます。(私は飲めませんでしたが・・・(T T)・・・)
また、地域の融和、自然との融和、そして地域のシンボルの一つである大杉や山道の途中にある史跡などを確認し、歴史に浸る・・などなど、いろんなことを味わえる、毎年恒例の素晴らしい行事です。

山道には山野草の花が、ひっそりと咲いています。
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フタリシズカ
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イカリソウ
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葉が丸いから、アマドコロかな!?
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タニウツギ
満開になるこの時期に春の遠足があり、必ずと言って良いほど毎年、バスの車窓を指して子供達に名前を教えたものです。

それにしても、私が登ったコースは、中でも最も急なコース。
山道を舐めてましたね・・。5分で汗だく。杖無しには登れません。
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来年は、飲める体制と、しっかりした装備で臨みたいと思います・・・はい。

2007年05月03日

「神と紙の郷」春祭り

神祖神「岡太神社」春季例大祭が始まりました。
3日 大滝の権現山頂の『奥の院』から里宮への神迎えを行なう「宵宮祭」
4日 例大祭(本祭り)
5日 後宴祭 神輿渡御(五箇神社への渡り神輿) 奉送祭
    『奥の院』へ神送りを行なう「お上がり」
と3日間の祭礼は、千数百年来、古いしきたりのまま今も連綿と受け継がれている全国でも数少ないお祭りです。
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里宮である大滝の岡太神社 神輿から神様が降臨されます。
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うらやすの舞の奉納 岡本小学校の6年生です。

その祭礼にあわせて、和紙の里通りでは、「神と紙の郷」春祭りが行なわれました。
和紙の量り売りなどのお買い得販売の大テントや、各種模擬店が広場に並び、絶好の行楽日和とあって、人出もまずまずです。
私は、若いパワーをイベントに加えるべく、息子が夢中になっているBMXのチーム「S☆tie」に、ストリートパフォーマンスでの参加をお願いしました。
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楽しく、かっこよく、若さあふれる彼等のパフォーマンスに、お客さんが見入ります。
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同じく、所属するヨサコイのチーム「ファイヤー今立」も踊ります。
華やかな衣装に、彼女達のはちきれんばかりの笑顔が通りをぱあっと明るくします。
「ヨサコイにBMX、若者の演技にお客さんの輪ができて、通りの新しいにぎわいができた」と、地域の人にも喜んでいただけました。

パピルス館にある喫茶店「茶コール」ではミュージックライブもありました。
私の大好きな、パーカッションの上坂兄弟、ギターのYAMAGESO、女性ヴォーカルのとっても上手なSキャット・・・素敵な音色や歌声が身体に染み入ります。

作り上げた人、参加した人、来てくださった人・・・大勢の方々のエネルギーのおかげで、素晴らしいお祭り&イベントになってよかった~~~!!っと、満ち足りた気分を味わわせていただいた一日でした。

2007年03月02日

十分か、不十分か・・・

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道路の下に、防火水槽が埋まっています。以前路面が下がったので直していただきました。
下がった分だけ上っ面を舗装したものです。当然・・・
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またひびわれて、下がって(陥没傾向)きました。
そう、根本的に直したのではなく、見た目だけ整えた「直し」だったのです。
水槽天井部の梁が折れているのではないかと心配しています。
その上を1番良く通るのは・・・
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コミュニティーバスです。・・・・・・

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福井豪雨の時に、流木がひっかかって、それが元で浸水家屋が出た小さな川。

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やはり福井豪雨時、木が倒れて損壊したお宅です。
訴えたにもかかわらず、背面・側面、両方は直していただけなかった崖。
昨年の7月豪雨で、予想通り、側面が崩れました。
あれからずっとブルーシートのままです。
まだまだ「不十分」がいっぱいです。

2007年02月13日

スタジオライブ ―アンプラグド―

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友人の写真館「ミドリ写真館」で、音楽のライブがありました。
写真館がとっても素敵な造りの建物なのですが、その撮影スタジオの機材を片付けてそこでライブを行いました。
出演は、越前市のミュージシャン。
ギターインストゥルメンタルのYAMAGESOさんは、中学校の先生2人組。
音色が綺麗で、テクニックもすごい・・・以前からのファンです。何度聞いても素敵・・・。
ゴスペルのゴスロッサ・・・ホントに楽しそうに歌うので、ついつい帰りに楽譜をコピーさせていただいて、私も歌・・・じゃなく、ピアノ伴奏をさっそく練習してみました。弾けるようになったら、コラボさせてもらおう!!
それから驚いたのが、コンガをえんそうしてくださった上坂朋也さん。
すごいリズム感、すごい感性。
これは天性の才能だ!・・・と感動でした。
アフリカやインドの打楽器を、見よう見まねで叩いているということですが、音が多彩でリズムも複雑、なのにノリがいいという・・・(なんと表現していいのでしょうか!?)
他のお客さんたちも、大喜びです。
プロの方にも、彼の才能に注目している方がおられるそうですが、是非とも形になって開花してほしいと思う才能です。(どうしたらいいのかなあ・・・)
地元で、手作りの、アイディアで生まれた、温かい・・・それでいて、良い音楽&すごい才能に出会ってしまったという・・・素晴らしいライブでした。

2006年10月26日

戦没者追悼式典

戦没者追悼式典に参列しました。
越前市武道館に作られた祭壇やバックで流れる「海ゆかば」の音楽・・・その厳粛な雰囲気に、身が引き締まり、緊張しながら顕花を行いました。

教員時代、6年生の歴史で戦争について授業をしました。
太平洋戦争に関しては、今使用の教科書では戦争体験者に当時のお話を伺うことから始まります。授業を通して私は、地域の方々に数多くの戦争体験談を伺ってきています。
戦時中配給が少なくなり、イナゴを学校の校庭で茹でて食料にした話、チョマという植物から繊維をとって布を織り衣服にした話、学校にあった奉安殿、軍事教練、旧今立に疎開してきた「なまずえ小学校」の児童達・・・。学校へ来て体験談をしてくださる方々は、当時子どもであったので、内地での苦しい生活の話をしてくださいます。
ある時ある高齢の方が、外地での体験談をしてくださいました。水杯でご主人と別れ、満州から命からがら引き上げて来た方ですが、あまりにつらい体験をこれまで話してこなかったのだけど、命あるうちに孫達に伝えようと、意を決してやってきてくださいました。
ご主人との再会まで何年もかかったそのお話は、ドラマのような物語で、おもわず涙が出ました。

戦争体験を、後世に伝えることの出来る方々も、だんだん歳をとられます。
たくさんお話を伺ってその教訓を次の世代に伝える「第二走者」が私達なのだと、遺族の方々に託されたような・・・そんな責務を感じた式典でした。

2006年10月19日

恐るべしイノシシ

・・・というテーマの、公開講座を受講しました。
県立大学オープンカレッジです。
北陸農政局や県農林水産部、県立農林総合事務所、それぞれの担当者が、被害の現状などを報告しました。
イノシシの生息地が北上している事や、被害が山から里へ広がっている事、対策の現状などのデータが示されました。
鹿の被害も、福井では嶺南地方にまで及んできているので、何年か後には嶺北も鹿の被害も出てくるのかもしれません。
イノシシに悩まされている参加者は、個体数が増えた実感を訴えます。
私はかねてよりの課題、「捕獲後の個体処理」の有効な対策のヒントを探しながら聴きました。地域では、個体処理がなかなかできないので駆除の檻をかけられなくて、悩んでいるのです。
利活用として「食べる」という事を次回講座で紹介してくださるのですが、現実、それだけでは解決されません。質問をするのですが、なかなかいい策はありませんでした。
難しい問題です。

2006年10月17日

小熊騒動

我が月尾谷の国道を走っていたら、道の脇を黒くてかわいい小熊がとっとこ歩いていました。あっと思って車を停めたら、脇の納屋へ入って、物色し始めました。
待ち合わせていた友人に、遅刻の連絡と共に「どうしましょう?」と相談。市役所と警察に連絡をする事にしました。ほどなく通りがかった知人が納屋のシャッターを閉めて閉じ込め、その後駆けつけた警官や市役所職員、猟友会の方々・・・で、捕り物が始まりました。
初めは納屋のどこかに潜む熊探し。見つけた後は天井の梁をつたって逃げる小熊捕獲。
網や「さすまた」も登場です。
ようやく檻に捕まえてみたら、体調(鼻からお尻まで)50~60cmの小熊です。
遠目にその動きは「抱き上げたい」と思うほど愛くるしく見えたのですが、近寄ってみると「さすが、小熊でも熊は熊やなあ。」と思う獰猛さで、檻の中をうなったり噛み付いたりしています。
「捕まえるのはかわいそうかな!?」と、少々痛んでいた胸も、「これは、人と出会い頭に出くわしたら危険!生活の場、特に子どもの通学路に、いてはならない!!」と、感傷が吹っ飛びました。
今年はどんぐりが不作だとも聞きました。
里に下りなくてはならない状況は同情しますが、安心・安全対策は、しっかり講じなくてはなりません。

2006年10月15日

東京えちぜん物語

10月11日から14日まで東京都港区のエコプラザにて、「東京えちぜん物語」が開催されました。会場は地下鉄神谷町駅近くで、国道1号線の大通りから1本裏の通りに面した小学校跡地です。
おろし蕎麦、地酒、お味噌、米粉パン、和菓子(「すはま」や「水羊羹」)などが外のテントで販売され、旧校舎では和紙販売、墨流し体験、蒔絵体験、刃物研ぎ、手織り体験などなど、いろんなコーナーが並びます。
福井出身の近郊在住の方々や、近くのオフィス街の方々などが訪れ、「このパン買うのに1年待ったのよ!」などというリピーターさんもおられました。
いいイベントなので、うまく宣伝できるといいなあと思うのですが、東京で宣伝するって難しい。(宣伝費が十分取れれば別ですが・・・)
直接通りでチラシ配りをしてみて、けっこう反応がいいなと思ったので、チラシ配りの場所などを計画的に行なうべきかと思いました。神谷町駅前とか六本木駅近辺、住宅街は2~3日前にポスティングできるといいなあ・・・。
また、夜に出店者の方々の交流会に参加させて頂きました。福井の方と東京で仲良くなった・・・な~んて、いいでしょ!
「都会でのPR」という事の難しさややりがいなど、ほんのちょっぴりですが実感できた貴重な現場体験でした。

2006年10月14日

3万本のキャンドル

池田町の町議さんのお招きで、「いけだエコキャンドル」というイベントに行きました。
「地域資源連結循環型農村」の取り組みのひとつ、廃油資源再生化運動「菜の花プロジェクト」の一環で、3万本の廃油から作ったキャンドルに点灯。見事なものでした。
メイン会場までの道の両脇や、ポイントごとのイルミネーション、メイン会場ではたくさんのキャンドルが一面に揺れています。吹奏楽団による「灯りコンサート」も良い感じ。
「持ち寄りレストラン」という、野菜料理のバイキングは満員でしたが、それもそのはずで、工夫された多彩な料理はどれも味わいたいと思うものでした。むかごの胡麻和え、蕎麦羊羹、しいたけと粟のてんぷら、猪鍋、すり大豆の味噌汁、・・・・・・・
昨年来2度目のイベントだという事ですが、今のところ「知る人ぞ知る」イベントです。
これ、人気出るだろうなと思いつつ、人ごみで見るよりこのままのほうが味わい深いとも思いました。
また、何より、そのキャンドルを町の多くの人々が関わって作られたという事が尊いと思いました。
キャンドルを作りながら、エコロジーの話に花を咲かせてたとしたら、凄い事です。
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2006年10月01日

越前市誕生一周年

本日は、越前市の誕生1周年記念日です。
ハッピーバースデーです。
おめでとうございます。

合併の前も後も、いろんな事がありますが、この合併を「良い」ものとするためには、まだまだやらなくてはならない事、調整すべき事があります。9月議会の一般質問で、制度変更について意見を言いましたが、それもこれも「良い」ものにするためです。
先日、合併によって寂れてしまった他府県の町の話を聞きました。
財政厳しい昨今ですから、以前のように起債して何でも作ればいいという時代ではなくなりました。むしろ、生活密着の事業を優先していかなくてはならない。弱者を切り捨ててはいけない。また、未来に大きな「つけ」を残してはいけない。
しがらみやメンツや「言った」「言わない」・・・ではなくて、今の状況の中で何を選択すべきかを、しっかり見極めなくてはいけません。
情報を正確に公開し、市民の判断を仰ぎ、そして私は、その声をしっかりと代弁していきたいと思います。

2006年08月25日

山の崩壊

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大雨が降ると、間伐されていない杉の山はこのように崩れます。
あちらこちらで見られる光景です。これ以上崩れないようにコンクリートで固めるのは、あくまで処置であって、予防のためには山の治山から始めなければ、キリがありません。
山を手入れは喫緊の課題です。

2006年08月21日

根尾村

旧今立町は、薄墨桜つながりで、岐阜県根尾村と姉妹縁組を行なっていました。
平成の大合併で、それぞれ「越前市」「本巣市」となりましたが、人のご縁はまだまだ続いています。
・・・ということで、先輩議員にお誘いいただいて、週末に本巣市を訪問しました。
お目当ては「宗次郎オカリナコンサート」です。
薄墨桜を背景に、バイオリンやコントラバス、キーボードなどともに奏でられるオカリナの音色が素晴らしく美しく、全身鳥肌が立ちました。(私、感動すると鳥肌が立つのです)
また、根尾中学校の全校生徒+先生方三十数名によるオカリナの合奏もあり、その真摯な姿には心を打たれました。自分が教員時代に、音楽会で合奏や合唱の指揮をして、子供たちと感動を共有したすばらしい思い出もオーバーラップして、感涙・・・でした。
予算の関係で、ここ毎年、継続できるかどうかと悩みながらの事業だそうですが、中学生が脈々と育っている事実もあり、苦しい台所事情の中、なんとか継続してきたのだそうです。頭が下がります。
感動とか人の成長とか、そういったものは成果として数値化できないものです。(してはいけない。ゆがんでしまいます。)
なんとか、今後も継続されるといいのにと思いながら、そして音色の余韻に浸りながら、帰ってまいりました。

2006年08月20日

植樹

昨日から、東京港区の子ども達9名と、キスポート財団や港区の方々7名が、越前市におみえです。午前中には月尾の馬小屋で乗馬体験を、午後からは大滝神社の後ろの山でぶなの苗木を植樹しました。
大滝地区では、過去に山崩れで11名もの犠牲者が出ました。
また、福井豪雨の時にも、大きな被害が出ました。
砂防工事もですが、山の植生に関しても、住民の皆さんはたいへん関心が高く、地区からも大勢の大人や子どもが参加しました。
30~40分山道を歩けば山頂で、ふかふかの腐葉土の地面をほって、60cmほどの苗木を植えました。山の風はここちよく、疲れもいっぺんにふきとびました。
ローソンの支援も得て、民間で行なったイベントです。
こういった活動を、今しっかりとやっていかないと、10年後、20年後の山は、とんでもないことになってしまいます。
今日植えたぶなが、すくすく育ってくれることを祈りながら、山道を子供たちとともに下りました。


2006年08月09日

借金

夕張市が破綻してから、自治体の負債についてよく述べられるようになりました。
我が越前市の借金は約680億円。住民一人当たり約70万円です。
この先地方交付税も減額に継ぐ減額で、台所事情は「火の車」。
そんな中で、何を優先してやっていくか。無駄遣いはないか。・・・そういったことに知恵を絞らなくてはなりません。
予算書を読む勉強を、しっかりしていきたいと思います。
張りぼてのような、むだな事業をなくさなくてはなりません。
そのうえで地域の活性化を図る・・・となると、やはりポイントは「人」そして「市民活動」です。
行政との協働という点では、災害ボランティアの世界で様々見て、やって、感じてきましたので、その経験を生かして、推進を図りたいと思います。
越前市の場合、自治振興会も大きな要。今週は、選挙のため休止していた自治振興会の活動に復活です。楽しみ!
私の「まちづくり」活動は、議員のそれだけではありません。
自治振興会や災害ボランティアなど、トータルで自分の「まちづくり」活動です。

2006年08月06日

夏祭り

昨日は和紙の里で、今日は月尾谷で、夏祭りがありました。
それぞれ地域の方々が屋台や出し物を出され、にぎやかで和やかに盛り上がりました。
地元での来賓挨拶は、とてもはずかしいものです。なにしろ、つい先日まで選挙でご支援いただけるようにお願いをしていた立場ですから、それが壇上で挨拶・・・。
人前がこんなに恥ずかしかったのは初めてです。
たくさんの票をいただいたので、「注目」の視線がビシバシ飛んできます。
本当に、全く恐縮至極。
でも、歌ったり踊ったり飲んだり話したりは大~好きだから、楽しい2夜でした。
また、選挙のお陰でたくさんの人と知り合いになれてるなあって、実感しました。
選挙の後で、地元の方が大勢いる場に参加して、やっと少し肩の力がぬけた気がします。


2006年08月01日

2日目

本日の活動
午前10時~ 越前市中央図書館開館式
午後 2時~ 臨時議会2日目 
         常任委員会は、教育厚生委員会になりました
午後7時30分~ 武生西公民館にて、地域の防災部会に加わらせていただきました。
 
新築の建物は気持ちがいいものです。しかもそれが図書館となるとなおさらです。
並んだ絵本を手にとって、ほっとするひと時を味わいました。
一人でも多くの方が図書館へ足を運び、読書に親しんでいただいたり、図書館という空間を楽しんでいただけたらと思います。開館式では、越前市出身の加古里子先生のお話を、地元作家の上坂氏より伺いました。「からすのパンやさん」とか「はははのはなし」とか、先生の作品は大好きで、私も何冊か持っています。久しぶりに絵本を読もうと本棚を見て・・・そうでした。子供が生まれてから買ったお気に入りの絵本コレクション、中越地震のとき川口町の避難所に絵本コーナーを作るようにと、持って行ったのでした。被災者の方の、特にお子さんの、少しは癒しになれたかなあ・・・!?

2006年06月18日

蛍が飛ぶようになりました。
ずいぶん数が少ないので、蛍狩りに来る人のないようにと思いながら眺めています。
私の住む中山間地帯は自然が豊か・・・この頃は熊情報も頻繁になってきました。
隣の谷を歩いたら、カジカガエルのきれいな鳴き声がしました。
知る人ぞ知る、清流の蛙です。
大事にしたい、我が地域の自然です。

2006年05月04日

田植え

昨日、我が家は田植えでした。
田んぼデビューの私は、娘と一緒に苗箱洗いをしました。
二人でヒルを見つけてはワーワーキャーキャー・・・楽しんでいました。
お天気がよくて風が気持ちよく、アスファルトの道路に座ると温かく、寝転んで昼寝をしたいくらいでした。
うちの谷は山水で稲を育てます。
だからお米がとってもうまい!
他の地域のお米と混じらないようにできれば、特別販売もいけるだろうなあ・・・などと、夢が広がります。

2006年04月30日

過疎。高齢化問題

この冬、高齢者の方のお宅からの除雪SOSが団体に何軒も入りました。
しかし結局除雪ではなく、危険性の増した住宅からの退避を促さなくてはならないという状態。
地域での助け合いも行われたものの、過疎・高齢の進んだ集落では、この冬の重い雪に対しておのずと限界があり、先に述べた事態となるわけです。
過疎・高齢化は、放っておけばぐんぐん進みます。
災害対策の面からも、「地域活性化」・・・これは本当に大事なことです。

2006年04月28日

熊が出ました。うちの地区の山で、山菜取りの方が親子の熊に出くわしました。
私も何年か前に自宅の手前で出くわしましたが、幸い車の中にいましたので「へえ~。」っと前を横切る様子を眺めていました。でも、直に会ったらびっくりだろうなあ・・・。
服間小学校にいたころ児童に、「熊のためにも熊よけの鈴、付けてね。」と、全校児童に希望を取って、鈴を勧めたことがありました。その後不審者が出没し、今度はPTAから防犯ブザーが配られました。鈴はチャリンチャリンと鳴ってもかわいいのですが、防犯ブザーはちょっとしたはずみでけたたましく鳴り、その度走り回って頭を抱えたものです。
ホイッスルを取り入れたところもありました。こっちは熊でも不審者でもOK!ただし、すぐに吹けるところに持たなくてはいけませんが・・・。
グッズ一つでも、試行錯誤です。

2006年04月23日

お祭り

今日は中印町のお宮さんのお祭りでした。
祭りと言っても、小さな集落ですからとても家族的な感じの中行われます。
お供え物は何をどう配置するか、準備や後片付けの段取りはどうするかなど、てきぱきと動くのはご年配の方々で、私は見よう見まねで動きます。女性参加者の中では私が一番年下でしたが、こういったことをきちんと伝承して行けるかどうか、若干不安です。何しろ若い者が少ない!書いておかないと抜けてしまいそうです。
そういえば、あちこち伺って行く中で、「川東のお茶文化」にいたく感激しました。ご主人が何気なくお客さんを煎茶でもてなすという、すごく風流で粋な文化がすぐ近くにあった!
そのお茶のおいしいこと、おいしいこと・・・。
町中の宝、本当にすばらしいものがいっぱいあります。

2006年04月13日

自治振興会

夕べは岡本地区の自治振興会発足に向けた、準備委員会の拡大理事会でした。
自治のスピリットは浸透してきているものの、それを中核で担う役員さん方の負担を考えると、人事調整はたいへんな作業です。ずいぶん議論が交わされてきましたが、ようやくもろもろ練りあがり、23日には発足されます。
私は、準備会を通じてたくさんの方々と知り合うことができました。「いいなあ~」「やるなあ~」「すてきだなあ~」と感じる素晴らしい人材が、この地区にはたくさんいると、またもや確信しました。(「行くぞ!今立in和紙の里」・・・のイベント以来) 損得ではなく、地域のことを一生懸命やる人がいる。
私も、私にできる限り、しっかり仕事をしたいと・・・素晴らしい人たちと一緒に仕事ができると、実はとっても喜んでいます。