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2008年01月29日

初体験

昨日、初めての体験をしました。
四半世紀も救急法に携わりながら、初めてホントの人に「人工呼吸」・・・。

幸い処置は意識がなくなってから2分以内だったので、気道確保・呼気吹き込み1回で蘇生・・・まもなく意識回復でした。
心臓マッサージする前に循環サインがあったので、心マはすんででやらないで済み、AEDも使わずに済みました。

処置の判断は、やっぱりいろんな葛藤があります。
きっとほんの数分の事なのでしょうが、救急隊員に引き継ぐまで、いろんな事に判断が必要でした。
厄介だったのは、周囲の人がハイテンションになり、騒ぐ事です。
思いつきで間違った手当を指示するのはまあ仕方がないにしても、傷病者の意識が戻ったというのに倒れた様子を近くで大声で語られるのは困りました。
患者には安静が必要だし、もし本人が「自分はとんでもないことになった」と自覚されたら、今度はショック症状だっておきかねません。
思わず「シィ~~」っと、静止しました。

救急隊員の方に、「応急手当ありがとう」のカードを頂きました。
名刺大の「東京消防庁マスコット キュータ」入りカードです。
これが~~嬉しかった~~!

2007年07月08日

後継者と拉致問題

水安講習会の全日程を終了しました。
最後には、上達した受講者の方々の勇姿に目を細めつつホッと一息です。

さて、水安での次なる課題は、指導員の後継者育成です。
救助員養成講習を受講された方で、条件の当てはまる候補者のリストアップと、勉強会の計画・実行を考えていかねばなりません。
特に、嶺南地方の次世代若手指導員を誕生させることは急務です。(私が出向いてやっていられるのも、あと何年でしょう・・・)
今年中に勉強会をスタートさせられたとしても、上手くいって新指導員誕生は2年後!?
それからしばらくは一緒に講習会に出て、伝授すべきは伝授し・・と考えると、最短でも4~5年後までは、引退できないことになりますが、そんなにいつまでも、水着で人前に出たくはないっていうのが正直なところ・・・(T T)

さて、年配の指導員さんとそんな計画を話し合っていたら
「実は、指導員の後継者にと育てていた人たちが2名いたのだけれど、なくなられた方が1名、もう1人は行方不明になってしまい、『拉致されたのではないか?』と言われていて、認定候補にも入れてもらった。」
という話をされます。

私の教員新採用の赴任先は、小浜市の海辺の僻地校でした。
赴任してすぐに、
「カップルが一組、ここへ立ち寄ったのを最後に行方不明になった。気をつけるように。」
と市内のドライブインを指して言われたものです。 ← かの地村ご夫妻の事です。
私の両親も
「あの海辺を通っていて、よく拉致されなかったなあ・・・。」
と話す事もあるほど、今にすれば、当時「行方不明(拉致)」は別世界の事ではありませんでした。それが「拉致」だと分かったのはもっと後の事で、そのときは「神隠し」にでもあったような不思議な感覚で聞きとめていました。でも、実態は北朝鮮による「拉致」・・・許されざる暴力だったわけです。

もしもその行方不明になった方が「拉致」されたのだとしたら、その生活や未来、周囲の愛情や期待を、言われなき暴力で一瞬にして奪い去られてしまったことになります。
実態の解明と解決を、一刻も早くと思います。

水安の後継者育成の話が、拉致にまで及ぶとは、ビックリ・・・でした。

2007年07月06日

水安2、水安3

6月定例議会の終了以降も、給食問題は攻防戦を続けています。
舞台を現場や教育委員会、検討委員会に移して・・です。
激しい「攻防」なので、PTA、現場も含め、かなり消耗してきています。

そんな中、我が身は「赤十字水上安全法講習会」の2会場目「若狭町」、3会場目「美浜町」で、講習を行なっています。

若狭町では3日間の講習中お日様が射さず、水温24℃のプールの中で、1日4時間近くの講習を行ないました。
「寒い!」「冷える!」の連続でしたが、終わってみれば心の中は暖かでした。
約30名の受講者は、パワフルで実直な浜の男性達が中心だったのですが、一生懸命練習する姿や豪快・明快な話しっぷりに、逆にこちらがエネルギーを頂きました。
町役場の担当の方も熱心で、順調に人材育成が出来ていると感じました。

今日からは美浜町、今日はお天気が良く、水温は27℃です。3℃違いでかなり楽に泳ぐ事ができます。
帰りがけに指導員仲間に頂いたサザエを、帰宅後焼いて食べました。
おいしいわかめを食べて育ったと食してすぐ分かる、尻尾までとってもおいしいサザエと浜の仲間のお心遣いに、やっぱり多大なるエネルギーを頂きました。

疲れた心身を癒すのは、「人の心」であると、しみじみ実感しています。

2007年06月10日

赤十字水上安全法講習会

昨日、今日と次の土曜日は、赤十字水上安全法講習会です。
「水に関わる活動中の安全を図る方法」という意味で、水を活用して健康の増進を図り、水の事故から生命を守るための知識と技術からなっています。事故者の救助、応急手当などを修得し、事故防止につなげます。
私は、小学校教員になりたての時に海辺の僻地校に赴任し、子どもたちを海へ泳がせに連れて行くからと、職務で救助員の資格を取りに行ったのが始まりです。講習はたいへんハードでしたが、真剣に厳しく、時には激を飛ばしながら教えてくださる指導員さん方の、心の中の優しさに引かれ、資格更新を続け、25年が経ちました。
2000年からは指導員として、講習に参加しています。

今回は、福井で今シーズン初となる越前市での講習会です。
例年の倍の参加者を得て、やはりハードなスケジュールをこなします。(プールの委託管理を行なっている民間会社の方の参加がぐっと増えました)
嬉しいのは、女性の参加者が3人居られた事です。
ここも男性多数の世界で、実際、県内の女性指導員は私しかいません。
早く後継者を作って引退したいと思いながら、早数年。。。(今だ後継者育成が進んでいない無力さを自己反省しています。)

横泳ぎ、逆あおり、巻き足、立ち泳ぎ、潜行・・・・慣れない泳ぎ方に戸惑っていた受講者の方々ですが、努力、努力で少しずつ形になってきています。
土曜日には検定があります。
1人でも多く合格し、水の事故防止、プールの安全管理の一翼を担っていただきたいと願っています。

2007年02月07日

救急蘇生法の指針改訂を受けて

日本赤十字社の救急法が、一部変更しました。
この改訂は、
「心肺停止した傷病者の救命率向上のため、市民ができるだけ早い段階でAEDを使用する」
ことをめざしています。
循環サインの確認が割愛され、圧迫位置の探し方も簡単になりました。
圧迫回数も1サイクルが30回に・・・。
AEDでの通電後の心電図の解析も後になり、先に胸部圧迫となります。

より効果的な手順に変更されたということで、6日には指導員の研修会がありました。
久しぶりに顔を合わせた仲間と、近況報告などを行い、研修は熱く真剣に行なわれました。
手順をより良い方法に変更するのも大事ですが、救急法を広く普及する事はもっと大事です。いろいろな機会を捉えて、訴えていきたいと思います。

2007年01月12日

水泳

夜7時半、温かいこたつの中から出て、「寒い寒い。」と10回はうなって、水着の用意をします。ジャンバーを羽織って「えいっ。」と外に出て車に乗り、いざスイミングへ・・・。
プールサイドのシャワーを浴びて、ようやく意識がしゃんとします。
8時15分、練習スタートです。
新採用教員の時に海へ子どもを連れて行くからと、日本赤十字社水上安全法講習会を受講しに行って以来続けていた水安でしたが、2000年、そろそろ辞める年齢かと思っていたところに届いたのが「指導員講習会」開催案内です。長く救助員だったので、自分の力でどこまでいけるかなと、無謀にもチャレンジをしました。
事前講習会に行って若手スイマーに混じり、1日で2キロ体重が落ちたほどヘロヘロになり、自分の泳ぎでは全く通用しないと分かり、スイミングスクールの門を叩きました。
後悔しないようとことん頑張って、潔く辞めようと思ったのですが、2ヵ月後の本番では「努力点」という加点をいただき、指導員になりました。
(その時お世話になったのが、会議室にお越しくださったkenさんです。)
そのとき私に足りなかった「15秒」というタイムがくやしくて、それを縮め、泳力を落とさないようにするために、以来ずっとスイミングに通っています。
今では生活の一部・・・。
つるつると光る水面、プールのそこのキラキラした網のような光の影、無重力のような浮遊感。水の中にいると、自分が「無」になっていく・・・。
練習を続けていられるのは、そんな水中の魅力があるからです。
皆様、水泳、いかがですか?

2006年11月02日

赤十字第3ブロック災害救護訓練

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2006年09月03日

防災訓練

本日は小浜市で、福井県防災訓練がありした。
今回は「赤十字救護奉仕団」の委員長としての出動です。傷病者の救護訓練。
救護所の近くでは、「ふくい災害ボランティアネット」はじめ「福井県災害ボランティアセンター連絡会」の皆さんが、ボランティアセンターの運営訓練を行なっています。災害ボランティアとして、そちらの立場で参加したこともありましたが、今回は立場上、赤十字で動きました。
ファーストトリアージ(傷病者選別をして緊急度の高い傷病者から搬送)を行ったり、応急手当を行なったり・・・さらには、医療救護訓練そのものが上手くいくよう、いい訓練になるよう、仕切っていきました。医療班には喜んでいただけたと思っています。

会場には「南越消防組合」も来ていました。
はい。ユニホームかっこいい!除染の防護服もいい感じ!・・・な~んて惚れ惚れしながらきびきびした訓練風景を拝見しました。(私、消防組合の議員でもあります。)
いざという時、消防、自衛隊、警察の方々は頼もしい!私、ファンですので、訓練でご一緒させていただけるのを、毎年楽しみにしております。

それから、訓練とはいえ、「現場!」っていう空気や「現場判断」を臨機応変にくだす緊張感があります。おかげ様で久々に闘志が湧いたし、充実感、達成感を味わうことができました。とっても疲れましたが、面白かった!
10月には赤十字第3ブロックの合同訓練がありますが、そちらはもっと黒子に徹して運営補佐をしようと思っています。楽しみ~。

2006年08月27日

救急法どっぷり研修会

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赤十字救護奉仕団&ふくい災害ボランティアネットが主催で、表題の研修会を行ないました。久々の救急法講習なので、自分の復習がてら講義を行ないました。今回は元気な高校生達が7名いて、とってもにぎやか!JRC(青少年赤十字)やジュニアリーダーのメンバーだから、自己PRや積極性は抜群!活発で明るくてよく遊ぶのですが、さすが「はめ」をよく知っています。上手に楽しんでいました。そんな若者達が、救急法を熱心に学ぶ姿は、見ていて気持ちよかったです。人材育成・・・特に後継者育成は、一朝一夕にはできません。私は、(世間的には早いのかもしれませんが)それを意識して、活動を行っています。
後継者があってこそ、何かをやりおおせるのだと思っています。

2006年08月17日

プールのリスク管理1

県外でのプール事故以来、プールの排水口の固定に関してマスコミが大きく取り上げています。
実は私、赤十字水上安全法指導員。
越前市、敦賀市、美浜町、若狭町などに出向いて、救助員の養成講習を行なっています。
プールの安全管理について、行政や管理主体がどういう姿勢であるのかは、実感として捕らえてきています。その実態もです。
監視体制(監視員の技量も含めます)のしっかりしていると思うのは、三国サンセットビーチ!なにしろ国際的にも有名な女性ライフセーバーNさんがサーファー達を指導して、安全管理を行なっています。
福井の運動公園プールは、水安指導員仲間が構えています。
南条ウォーターランドでは、水球選手だった監視員もいるし、他の監視員もときどき水安の講習も受けに来ます。
敦賀運動公園は、年配の監視員さんだったりしますが、やはり講習を受けられ、休憩時間には全員を水から上げるなどしっかりした監視をされている(とお見受けします)。
美浜の松原海水浴場では、赤十字奉仕団中心に監視。テトラポットに近づこうものなら「危険です。」、飲酒してても「飲酒後、泳がないように」と放送されます。
「厳しい」ところほど、実は「やさしい」・・・それがリスク管理だと私は考えます。
ずさんなところは~・・・・・知ってるけど書きませ~ん!
今回の事故事例を見て反省して欲しいものです。

2006年05月26日

心のケア

今日は赤十字救護奉仕団の総会&研修会でした。
「心のケア」の研修だったのですが、思い起こすのは水害時の被災者の方々のことです。
被災直後の町の人々の様子。
7月21日に、旧美山町のO地区に医療ボランティアチームの一員として入った時のこと。
呆然と、あるいは自暴自棄になって動く気力をなくされていた高齢者の方。
さらには休むことができなくなり、ハイな状態で自分のコントロールのきかなくなったスタッフ・・・強制的に「休み」を取らせておいて、本当は自分が一番重症だったというおそまつ・・・。点滴を2回、逆に「身体の水分を出せ!」といわれるほど全身がむくんだこともあり、極端な過労状態でした。記憶力低下どころか、酷いときは、自分に話しかけている相手が、いったい何を言っているのか理解することすらできなくなったりもしました。
10年分は命を縮めたと、今でも実感しています。
強烈な夏・・・それが平成16年の夏でした。
「心のケア」というと、その時の記憶がザア~っとよみがえります。
「災害は忘れた頃にやってくる」・・・そう、被災後は「混乱」が起きます。
「混乱」を少しでも小さくして、傷を最小限にとどめるために、平常時にしっかりと「備え」無くてはいけません。がんばろ~!

2006年05月20日

それは何?

私のボランティア活動歴は23年間分あります。だからプロフィールの活動歴は、実は書き出すときりがなく、派手なものだけあげてあります。(長年やっている水上安全法など、赤十字系は省略。)・・・で、それって何?とよく聞かれるので、とりあえずHPなどで紹介されているものをご紹介。↓よろしかったらご覧下さい。

防災・減災フォーラム
http://www.chihoushi.com/bousai/report/fukui/
大和川流域フォーラム
http://www.yamato.kkr.mlit.go.jp/YKNET/b-forum/
災害ボランティアセンター運営基礎講座
http://www.pref.kyoto.jp/koho/press/press200603/press060301/060301-02/060301-02.html
道路雪害・緊急フォーラム
http://www.fukuishimbun.co.jp/0318f/
幼児安全法講習会
http://www.fukui-c.ed.jp/~fec/kensyu/kihon/youchi/h16/engai7.8/jiko/jiko.html

2006年04月05日

今日は赤十字

平日に動けるのっていいですね。
勤めていたときにはなかなか行く時間の見出せなかった「行政窓口」「日赤」「郵便局窓口」などに、嘘みたいにスムーズに行くことができます。
・・・ってことで、ちょっと溜め込んでいた書類処理など、一気に進みました。
赤十字救護奉仕団としては、10月に第3ブロックの合同訓練があります。
担当職員とその計画の話をしていて・・・う~~ん、地域住民を巻き込んでの計画なので、どれだけスタッフがいても足りないんじゃないかと思うのですが、人足らず。
これから詰めていかないとたいへんそうです。
レベルの高い県外の赤十字に対して、どれだけの訓練を行うことができるのか、きちんと計画しないといけません。ふ~~。