一般質問R1.9➉
原子力総合防災訓練について伺います。
今回は美浜のサイトで放射能漏れを起こしたという想定の避難訓練で、初めて嶺北の市町住民が訓練参加しました。越前市に多くおられる外国人への情報伝達など、これまでの議論でいくつかの課題が話し合われましたが、私からもいくつか質問させていただきます。
まず、住民避難訓練ですが、参加者は、それぞれにバスや乗用車などでスクリーニング場所に行き、さらに、指定された避難所まで行きました。
参加した人たちの感想で「バスに乗って帰ってくるだけ。」という声が聞こえます。きっと、スクリーニング会場で「汚染なし」とされ、その場を通過した車に乗っておられたのでしょう。確かにそれでは、休日の時間を割いて参加したことに見合う参加満足度としては低いです。「県の訓練に付き合っただけ」「形だけの訓練」といった厳しい意見もあります。
次のような提言もあります。
「行政側の動きの確認として「スクリーニング通過のバス」があったり「除染するバス」があったり「住民がバスから降りで除染されるケース」があったりするわけだが、参加住民からすれば『除染の必要のあるバス』に乗った方々は、除染まで体感できるので意義はある。でも、除染なしでスルーされるバスに『住民』が乗っている意味は無いと思う。『空荷』で車を出すだけで充分だ。」
「スクリーニング会場で除染されない地域の方は、自分の地区の公民館や体育館などで移動先を説明の上『スクリーニング会場に行って、除染を受けているつもり』で多くの方々にスクリーニングを体感してもらう方がいい。」
そうすれば、住民の皆さんにも参加意識を持っていただける訓練が出来るのではないかというものです。
前回の定例会で、県民スポーツ祭の開会式に関し、「参加者は開会式のエキストラではない」と述べましたが、今回も同じことです。参加住民は、訓練を形作るためのエキストラではありません。
⑩ 参加された方々は、何を訓練することになるのか、参加者の立場で訓練内容を確認し、役割設定すべきと思いますがご所見を伺います。