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反対弁論

請願第20号の否決に反対します。
日本学術会議の会員任命は、「優れた研究・業績により、日本学術会議が推薦し、その推薦に基づいて内閣総理大臣が任命する」とされています。

今回任命拒否された6名の中に、私が直接存じ上げている東京大学教授の宇野重規先生がおられます。
宇野先生は19世紀フランスの思想家トクビルの研究で知られ、日本を代表する政治思想史の学者のお1人で、「保守主義とは何か」「民主主義のつくり方」など御著書も多数。サントリー学芸賞などを受賞しておられます。

お父様は国際政治学者で元成蹊大学学長、ならびに島根県立大学の初代学長の宇野しげあき氏、お母さまは教育学者でフェリス女学院大学名誉教授の宇野美恵子氏です。

私が宇野先生にお会いしたのは、新宿にある「市川房枝記念会女性と政治センター」で、宇野先生の講演を拝聴したのがきっかけです。民主主義についてきちんとしたお話、とても腑に落ちるお話をされる方で、その後、何度か話をさせていただきましたが、お人柄は温厚で、思慮深く、でもユーモアもある方とお見受けしています。

福井では、日刊県民福井の「視座」というコラムの執筆者のお一人ですから、それで先生の考えに触れられている方も多いと思いますし、何より、福井の長期ビジョンを策定するにあたり、希望学の学びなどで県がお世話になった方です。

例えば、今年の1月23日、国際交流会館で行われた長期ビジョンの特別公開討論会で「『地域の秘密』が未來をつくる~カギを握るKNT(小ネタ)理論とは~」と題して、東京大学社会科学研究所の玄田教授、中村教授とともに、高志中学校の生徒たちと福井のこれからを考えるうえでの「地域の見方・考え方」を討論されていました。私も参加しましたが、素晴らしかった。

県はこうしたセミナーを「2040年までの大きな環境変化を見通し、各分野の知見を深めるための、第一人者による講演会」としています。つまり、先生を第一人者と評価し、〆のセミナーをお願いしたという事です。

そんな方が「任命拒否」されたというのは、驚きであり大きな疑問です。宇野先生のような凄い方を拒否するならば、どういった業績の方が任命されるというのでしょうか。

市川房枝記念会の方に伺うと、「素晴らしいから外されたのよ。」と笑い飛ばすように述べられますし、宇野先生もさらっと受け流されているような印象です。でも、今回の請願を受け賛否を問われるならば、「理由も言わないような任命拒否は良くない」「ちゃんと任命をすべき」と私は考えます。

以上が私の反対の弁です。

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