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一般質問H29.12.6②

もし県が今回の事案を「池田中学校だけの問題」ととらえているとしたら、同じことはまた起こると憂えます。「ハインリッヒの法則」を思い出してください。1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常が存在するのです。今回もそうとらえて再発防止に取り組むべきです。

現役学校関係者から「身震いするほど叱られる事例は多々ある」と聞きます。例えば、「着替えが遅いというだけで尋常なく怒る」、「叱っているほうに自覚無し」、「ヒステリックで理不尽な叱責だったり、威嚇だったり、『そんなこともできないの?』と冷たい視線・明らかな侮蔑の態度を取ったり」という事例・現状です。「池田町のような事件はいつどこでおきてもおかしくない」という小学校や中学校の管理職の声もあります。もちろん、大方の先生方は、しっかりした生徒指導をされていると思いますが、体罰が減ったのに反比例し、言葉で生徒を追い込むケースは増えていると感じます。

また数日前、あるお母さんが訪ねてこられました。かつて息子さんが中学生の時に不登校になり、暴れたり、何度も死のうとしたり、家庭内でものすごい葛藤があったそうです。「当時担任に不登校の原因を聞いても『わからない』とか『いじめが原因』、『原因は本人』などと言われ苦しんだ。ところが中学卒業後、息子が『もうやられんやろ』とようやく原因を吐露、実は、原因は担任の指導にあった。」とのことです。池田町の事件を知り、その新聞記事の切り抜きを手に、「自分の息子も一つ違えば自死していたかもしれない。」「こんなこと二度と繰り返さないで。」と訴えられました。

さらに、私の近くのあるご家庭では、娘さんが小学校の時に担任に叱られたのをきっかけで不登校になり、そのまま引きこもり、20代になってから家の中で自死しました。たどれば原因は学校の指導です。

学校に起因する不幸な事例は、「学校の信用失墜になると学校全体指導しにくくなるから」と蓋をされがちです。常任委員会調査の席上、関議員から「下から悪い話は上がってこない。システムにおごりすぎている。」とのご指摘がありましたが、全くその通りです。今回、池田町で第三者調査委員会による調査を行い公表したことは、むしろ英断だったと思います。

③ 中からはなかなか言えない学校の現実、ヒヤリ・ハットの事例をつかみ予防することこそ、再発防止のために、県教委がまず初めになすべきことと考えますがご所見を伺います。


さて、人口約150万人の政令指定都市である京都市の教育委員会は、学校運営の柱の第一に「子どもの命を守りきる」と掲げています。そこで先日、お話を伺いに行きました。

きっかけは京都市内の学校で平成24年にプール死亡事故が起きたことにあるそうです。その際、教育委員会の独自調査に加え第三者委員会の調査を行い、その提言を受けて、徹底的な再発防止策を取られました。それは、市内全学校に対し「水位計物差し、監視台、プールフロアなどの水泳用具の配分、救急救命のプレートと映像作成とともに研修の徹底、児童タイプ心肺蘇生用人形導入、危機管理監を置き各学校の水泳計画をチェックし、抜き打ち巡回指導、その内容を取りまとめ校長会に報告、」さらには「水泳指導時の録画撮影実施」と、これでもかというほど手を尽くされています。

また交通安全に関しても、路地に歩道部分のカラー表示が増え、歩行者や自転車の安全が飛躍的に向上していると実感したので伺ったところ、それも、平成25年、集団登校の列に車が突っ込んだ事故をきっかけに、土木・警察・学校で通学路の危険個所を洗い出し、優先順位を付けながら安全対策を施したものでした。行政区ごとの安全施策プログラム作成、学校や警察OBによるスクールガードリーダーなど、ハード・ソフトの徹底対策です。
京都市教育委員会の、事故事案や現場に真正面に向き合う姿勢や「子どもの命を守り切る」ための対策を徹底する姿勢に、感銘を受けました。

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