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一般質問H29.12.6⑤

以上、徹底的な再発防止を願って、思いつく検証事項の何点かを質問させていただきましたが、最後に教育行政の在り様について伺います。

近年、教員の自殺も多く、一昨年には上中中学校の新採用の先生が長時間労働原因で自殺されました。
福井の公教育が、学力トップと言う成果を求めるあまりに、命を守るという第一の基本がおろそかになっていると感じている人は県内外に大勢おられます。県会自民党の代表質問のとおり、今、福井県の公教育の在り様、教育行政の在り様が広く問われています。

今年、知人のお子さんが高校を辞めたのですが、話を聞くと「勉強がしたくて高校に入ったのであって、受験勉強をしに入ったのではない」と言います。テストのための薄っぺらい教育に失望したというのです。これが義務教育にもはびこり、現場は学診でアップアップ、英検でアップアップ、「学力体力ナンバーワン」を県が看板にした時点で、現場にはそれがノルマとのしかかり、現実は過度な競争や試験対策を行っています。丁寧な教育どころか、本来の教育から遠ざかる一方です。

⑩ 県は「学力診断テストは序列化や競争をあおるものではない」とおっしゃいますが、ならば、過度な序列化や、過去問をやらせるなどのテスト対策・競争を現場で行っていないか、本来の指導計画に乗っ取った授業、本来の教育の徹底を促すべきと考えますがご所見を伺います。
⑪ また合わせて、平成19年度以降の教員自殺者数を伺います。


京都市教育委員会は、「『子どもの命を守り切る』というのは一人一人を大事にすることそのものです」とおっしゃいます。これは、出先機関を除く教育委員会の組織図です。
例えばこの学校指導課は、教育課程や学校の指導のあり方、「こんなこと起こってないか」などと現場を注視し、どういう支援が必要か考え、具体的手立てを施しておられるそうです。決して現場へのミッション丸投げではありません。
福井の場合、県教委と市町教育委員会との役割分担はあるものの、市町教育委員会の規模は小さいのですから、ただ命じるだけでは現場負担が増すばかり、そのしわ寄せは結局先生と子供に行きます。県自らが、学校現場や市町教育委員会に対する具体的支援策を考えることこそ、その役割ではないでしょうか。
これは県教委の組織図ですが、構造や職員の役割からは、実際にはテストで高得点を上げさせることにウェイトがかかっているのを感じます。知事が「福井県の教員は熱心に教育に取り組んでいる」と評価されているのだから、ウェブ算数などで現場を締め付ける必要はないでしょう!?県の「学力向上センター」の看板を壊してくれと言う声だってあります。

⑫ 最後に、知事に伺います。二度とこのような残念で不幸なことが起きないように教育現場を支援すること、そして「教員が子供たちに気配り・目配りできる丁寧な教育」実現のための環境整備は、口で言うほど簡単なことではありません。その実現のために、教育委員会組織の見直しも含め、全力で取り組むべきと考えますが、ご所見をお聞かせ願います。


生徒や先生が自殺をしても、学力を優先する県であってはなりません。真摯な反省を行い、どんなシステム改革に結びつけるのか、多くの人が注目していると申し添えて質問を終わります。

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