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一般質問H29.6.29④

さて江戸時代、松平春嶽はじめ福井藩のお殿様は、福井市灯明寺畷の水田で取れるお米を「お引きどり米」として食べておられたそうです。そこで取れるお米は味がとても良く、反当りの収穫量も多い、しかも、凶作の年でもそこだけはお米がとれたと言われています。

そこに目を付けた「福井県農業試験場」の寺島利夫博士が、水田土壌の調査を始めました。その後、調査研究は北陸のエジソンともよばれた酒井弥理学博士に引き継がれます。
その結果、その土の中にいたラン藻類のシアノバクテリアが土の中で酸素を生み出し、そのおかげで酸素欠乏による根腐れを防止、さらに酸素によって土中のバクテリアを増やし、栄養豊富な土の状態にしていたのだと分かりました。

現在では、そのシアノバクテリアを繁殖させるための土壌改良資材が開発され、ピロ―ル資材と称して販売、この土壌改良によって農作物を収穫することが「ピロール農法」です。ピロールとは、窒素を含む五員環(五角形)化合物の総称です。

ピロ―ル農法には優れた点がたくさんあります。

・有機質たい肥は二酸化炭素を出すけれど、ピロール農法は出さない。
・ピロ―ル資材は生石灰が20%以上使用されているので強アルカリ性であり、酸性雨の対策に適している。
・シアノバクテリアは空中窒素を固定する働きがあるので窒素肥料などの削減が可能なため河川浄化につながる
・農薬やトリハロメタンも分解可能
・有機質なのにウジ、ハエがわかない。
そして取れたピロ―ル作物は、高カルシウムでミネラルなど栄養豊富だそうです。ピロ―ル資材を混ぜた土で「いちほまれ」を作ったら、どんなことになるのか想像しただけで楽しみです。

何だか夢のような話ですが、酒井博士は大阪大学大学院を修了後、大阪大学産業科学研究所を経て昭和41年、文部省在外研究員としてカリフォルニア大学に留学、アルバータ大学主任研究員や講師を務めておられたという経歴で、ピロール農法に関する著書には分析方法なども明示されたデータがたくさん記されています。

また、先般、砂防地すべり技術センターで、前気象庁長官で富士通研究所顧問の西出則武氏の「新たなステージに対応した気象防災情報の改善」という講演を拝聴しました。西出氏は「地球温暖化は100年のオーダーであり、まだ40年のデータなので、今後のデータの蓄積を行わなければ温暖化と言い切れない」としながらも「短時間強雨が全国的に増える。平均2倍。大気中に蓄えられる水蒸気量が増え、降るときはどっと降るが、飽和水蒸気がたまるまで時間がかかるため、雨の降らない日数も増える。シシオドシの竹筒が太くなった感じである」と述べられました。気象が「新たなステージ」に突入するならば、農作物の凶作も有り得ます。土壌改良して、強い畑や田圃を作るに越したことはありません。 

⑥福井発のこの農法を、第三者機関として県が裏付け調査し、優れた県産資材として支援してはいかがか伺います。

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