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一般質問H28.6④

私は、性に関する倫理観の醸成を阻害しているのは有害サイトの悪影響やSNSの普及による助長だと感じています。有害サイトの性描写は、女性蔑視や暴力的なものが圧倒的に多く、閲覧する者の価値観を蝕んでいます。
県警が事件として扱ったものもこれだけあります。いずれも当事者が口を紡ぐ場合の多いことがらですから、これでも一部だと思われます。
済生会病院の「性暴力救済センター・ふくい」では、開設1年目で33人74件の相談があり、うち3分の1が10代、5分の1が20代、若年層の被害が多いそうです。センター長は、「数字は氷山の一角。被害を知られたくないとの不安から誰にも相談しない女性が相当いる。特に10代は、被害の多くが家庭内で起きているとため、口を閉ざす割合が高いと分析する。」と述べておられます。背筋の凍る話です。
性暴力だけではありません。青少年の家庭環境も格差が広がっており、近年では親としての自覚を疑いたくなるケースが増加しています。ネグレクト、学費を払えないのではなく払わない親、子供が稼いだアルバイト代を搾取する親の話も何件か聞きます。

これは、「東京都青少年の健全な育成に関する条例」の啓発パンフレットです。
「現在、子供を取り巻く環境は、有害な情報や危険があふれており、子供を健全に育てる上で憂慮すべき事態となっている」との現状認識の元、従来の不健全図書類や性的玩具を含む有害玩具販売の制限だけでなく、携帯電話のフィルタリングや児童ポルノ根絶、倫理観の醸成、そして何より、「青少年が安心して育つ環境をつくるのは、大人の責任」と、行政・事業者・保護者の責務の自覚を強く促しています。
福井県には「青少年愛護条例」がありますが、「愛護」とは「可愛がって庇護する」という意味で、危機感や大人や社会の責任といった面でのインパクトや憂慮すべき事態に対する突破力に欠けます。内容も、スマホではなくテレクラの注意が書かれており、時代遅れです。

⑦ 知事、子供を健全に育てるためには、学校だけでなく、社会全体での取り組みが必要です。どうか「青少年健全育成条例」を制定し、「大人や社会全体の責務と自覚」を明確に、強く訴えていただきたく存じます。お考えをお聞かせ下さい。

今や、インターネットや携帯、スマホにより、子供たちは、姿の見えない遠くの人とも簡単につながれるようになりました。善悪・性別・年齢にかかわらず無尽に広がり、極めて危険性の高いものになっています。これを我々が「よくわからない」「仕方がない」と放置していてはなりません。大人は、その責任において、きちんと向き合わなければならないと思います。

大阪府では青少年の育成環境にしっかり向き合うさまざまな取り組みを行っています。
これは「大阪府青少年健全育成条例」のパンフレットです。有害なサイトにアクセスさせないための保護者や事業者の努力義務、規範意識に関する保護者の責務、フィルタリング手続きの厳格化、わいせつな行為の禁止や子供の性的虐待、出会い系サイトの児童利用禁止とともに、違反した場合の罰金も強調して書かれています。
また、青少年健全育成審議会を年に何度も開催し、常に条例の点検・検討をし、毎回「児童ポルノや性的虐待、ネット社会における青少年保護、スマホ時代に大人が知っておきたいこと」といったテーマで専門家を呼ぶなどして調査研究を行った上で、提言書をまとめています。ネットリテラシー啓発動画の作成やスマホ・SNSのトラブルから子供を守る指導者育成もあります。
福井県では青少年愛護審議会がそれに該当しますが、中心的活動は優良図書・有害図書などの指定のようです。

⑧本県でも、形骸化した内容ではなく、青少年の健全育成環境の現状や課題を調査・研究し、有害環境に対する突破力を持った取り組みをするよう強く求めます。いかがでしょうか。

⑨最後に、青少年の健全育成に対する知事の思いを伺い、質問を終えます。

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