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一般質問H28.6②

さて、熊本地震はまたしても「想定外」の地震でした。地震活動が熊本・阿蘇・大分へと飛び火していく現象は、日本中の専門家にとって未経験、気象庁も「観測史上、例がない」と戸惑いを見せました。
国は地震予知に多額の予算をかけながら、日本海中部地震、北海道南西沖地震、阪神淡路大震災、中越沖地震、東日本大震災、熊本地震と、ことごとく予知できず、地震発生確率が低いとされた地域で起きています。これまでの知見では及ばなかったということです。
そんな中、注目を集めているのが、GPSなどの測位衛星GNSSを使って全国1300箇所の電子基準点を測量し、そのデータ分析から地殻の動きをとらえる最新の研究方法です。

京都大学防災研究所の西村准教授によると、日本の地盤は細かく分かれており、さらに、その地殻の堺目に活断層帯がある場合、大きな地震が起きる可能性があるそうです。地盤が別の方向に動けば、境目に歪みが貯まるのは当然で、そこで地震が起きるのは、感覚的に納得できます。熊本地震もこれに該当します。
これは、西村准教授がはじき出した、地盤の細かな境目です。
福井県は地盤の複雑な分かれ目に位置しています。
こちらはハーバード大学のブレダンミード教授がはじき出したプレートの境目ですが、よく似ています。
こちらは、主な活断層図です。若狭湾は活断層の巣で、伊勢湾・大阪湾と結ぶ地域は「近畿トライアングル」という日本最大の破砕帯。真ん中が琵琶湖陥没帯、南は中央構造線、東は「敦賀湾―伊勢湾構造線」と呼ばれる断層帯です。
これらを合わせて考えると、福井が地盤の境目にあり、なおかつ活断層帯のある地域であること、つまり、大きな地震が起きる可能性があるということがわかります。

これは、同じく、東大名誉教授の村井俊治氏による測位データの分析図です。緑が地盤の隆起、青が沈降を示しており、福井は沈降しています。

こうした研究の元となる国土地理院の観測データは一日分の変化を平均化したものが二日遅れで届きます。リアルタイムのデータを得るためには、独自の電子基準点が必要であるため、NTTが携帯電話基地局にすぐにデータを得られる電子観測点を16基設置します。福井にも1基設置予定です。一方、陸と海の動きを調べることで地殻の動きを正確につかめるのですが、海底は海上保安庁が観測しており、データは非公開です。これは海保が科学雑誌ネイチャーに発表した太平洋側の海底の動きですが、日本海側の海底の動きも知りたいところです。

② 知事は以前「福島の事故を受け、日本海側周辺部のプレートの動きがどのような影響をするのか。県内での活断層の状況などさらに詳細に調査をし、その影響を明らかにするよう、国に要請をしている」と答えておられますが、その後の動きを伺います。   

本県は多くの原発を抱えているので、海陸両方の地盤観測環境の整備は大事なのに、電子基準点は太平洋側の方が手厚い状況です。
  
③ 是非国に、県内の電子基準点の増設と海底観測データの公表を求め、地震計や水位計などと同様、県民や研究者がデータを即時有効利用できる環境を整えるべきです。御所見を伺います。

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