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2016年05月10日

もんじゅに関する意見書提出反対の討論

細川かをりです。

私は、「もんじゅ」の在り方に関する意見書に反対します。

本意見書案では、高速増殖炉の新規制基準策定前に「原子力規制委員会が文部科学大臣に勧告を出したことを遺憾とし、政府一体の責任下で、原発再稼働、核燃料サイクル推進、もんじゅを中心の高速炉研究開発を進めるようにといった内容です。

 これらの議論は県民の安全安心にかかわる重大な議論であり、論点は多岐にわたるにもかかわらず、委員会議論も経ずに採決されようとしていることをまず遺憾に感じております。

次に、限られた場ですので、「もんじゅ」に絞って述べます。
核燃料サイクルに関しては、基礎研究の実験炉「常陽」、原型炉「もんじゅ」とも、事故のために計画は進んできませんでした。
「常陽」、「もんじゅ」共、事故原因はメーカー側の設計ミスと、原子力機構が装置の検証作業をしないまま設置したことでした。「試験集合体の設計・製造をメーカーに丸投げしていた」ことは、原子力機構も「性能保証一括でメーカーにすべて任せることは、原子力機構としても反省している。」「反省を踏まえ、設計・品質・リスク管理を水平展開していく。」と述べておりました。
もんじゅは他の原発プラントと違い、三菱重工・日立・東芝・富士電機と主要メーカー4社が寄せ集まって作った集合体のプラントで、冷却材がナトリウムという、他の原子炉より非常に複雑なものです。働く人も出向者が多く、管理・運営・安全・責任の困難さは想像を絶します。だからうまくいってこなかった。
こういったことは、ちょっとやそっとの努力では取り返しがつかない根本的なことであり、また次に、どこが原因でどんな事故が起きるとも限らない危険性をはらんでいると これまで議会でも指摘させていただいてきました。
そういったことも含め、規制委員会は、複雑なハード、それを安全管理するソフト含め、もんじゅの安全性に関して検証してきているわけで、そのうえで「もんじゅの事態は深刻」と勧告を出しているのだと認識しています。
ことは、県民の安全安心に係る重大な問題です。
このように賛否の討論を行うだけで適切な判断ができるものではない。

しかもこの度、熊本地震が起きました。活断層が連続で動き、またしでも「想定外」の自然災害です。
若狭湾、琵琶湖、伊勢湾は本州真ん中の大沈降地帯、翻って越前海岸は隆起、その境目にある敦賀湾・敦賀半島一帯の断層、断層帯の再検証が必要だという大きな課題があるにもかかわらず、立地自治体だからと、もんじゅ稼働推進をと国をせかすべきではありません。
今必要なのは、熊本地震による新たな知見に立った県民・県土の安心安全確保のための議論です。
また、これまで原発推進だった団体からも、もんじゅはやめてほしいとの声、あるいは県民投票をとの声が聞こえております。県民の議論・熟議が必要だと感じています。
こういった観点から、私は、本意見書を国に出すべきではないと反対します。