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9月一般質問1

日本はしばしば集中豪雨や台風の脅威にさらされます。河川勾配は急峻で、最近の気候変化により、特に洪水や土砂災害が頻発、そして激甚化しています。私たちは、県民の生命と財産を守り、持続可能な社会・経済活動や生活を行っていくために、これら気候変化に対する適応策をとり、強靭な県土の構築に努めなければなりません。

去る7月、豪雨災害が起こりました。猛烈な雨が越前市東部を襲い、建物被害は半壊4棟、一部損壊20棟、床上浸水49棟を含む他合計455棟、他にも農作物や土木施設が被災、局所的とはいえ深い爪痕を残しました。
被害に合われた方々にお見舞い申し上げるとともに、復旧に際して力強く支援いただいた県・国・ボランティアの皆様に、感謝申し上げます。特に、和紙の産地被害に対して、福井豪雨災害の時同様の支援制度を速やかにお決めいただきました。まだ当時の後始末が残っている事業所に対し、融資の据え置きや借り換えができるようにご配慮いただき、感謝の声が上がっております。重ねましてお礼申し上げます。

さて、私は今年の2月議会で、「福井豪雨後の河川整備」に関して質問しました。
「もしまた福井豪雨と同じような雨が降ったら、当時の被災地が『2度とあのような被害を繰り返さない』安心な状況になっているのか。」、「上流部では『ようやくなんとか家を直したのに、もう2度とあんな目に合うのは嫌だ。』と、今も整備を待ち望んでいる。」と、鞍谷川支流の状況を述べました。御記憶でしょうか。しかし今回、正にそこで、あってはならなかった「再度災害」が起きたのです。
県はその原因を「河川流下能力を上回る流水が氾濫した・流木が被害を拡大させた・鞍谷川では未改修部分で越水した」とし、浚渫など当面の対策を、今回予算計上しています。そして今後は計画的な改修に加え、砂防ダム活用、調整池・水田貯留など、様々な治水対策の組み合わせを越前市と連携して十分に検討すると、先日ご説明いただきました。

① そこでお伺いしますが、今回越水した鞍谷川とその支流の岡本川・月尾川の流下安全度は、現在どれだけか、また元々の「計画的な改修」とは、何年かけてどれだけの安全度を目標に改修するのか、お尋ねします。

② さらに、今後検討するとおっしゃる追加対策は、どの程度の安全度向上を目標にするのか、計画的な改修が完了するまでの間それでもつものなのか、お聞かせください。

次に、提言します。
被害箇所を見て回ると、月尾川では福井豪雨当時に壊れた河川堤防と同じところが同じように壊れていますし、粟田部地区でも内水氾濫が以前と同じ場所で起きており、「弱い箇所は改良しなければいつまでも弱いままだ」と痛感します。私は以前から、「元に戻すだけの工事では、大雨が降ったらまた同じことが繰り返される。」と、復旧だけの工事には疑問を感じていましたが、案の定です。
今後の気候変動に備え、再度災害を防止するのために、災害復旧工事は改良を伴いながら行った方が効果的・効率的です。しかしながら、特に普通河川においは復旧が精一杯で、未改修箇所や天然河岸など弱い部分が随所にあると認識していても、市町単独での改良事業に手が及ばないのが現状です。

③ 県や国においては、こういった現実を鑑み、災害復旧事業を「改良」まで可能なように拡大し、末端までの河川強靭化を促すべきと考えますが御所見をお聞かせください。

上流は住民の数が少なく、費用対効果が低いと思われがちですが、命に値段はありません。ましてや水害は上流の山間地が早くに被災し、それが下流に伝播するものです。上流の荒れは下流域にも悪い影響を及ぼします。山も含む上流から下流まで、「河川流域は一体なのだ」と国や各自治体・住民皆が捉え、均衡ある整備がなされることを念じます。

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