福井県原子力専門委員会
間髪を入れず、福井県の有識者会議が開催されました。
電力事業所の追加取り組み(主にソフト対策)の報告と共に、原子力安全・保安院から28日の「地震・津波に関する意見聴取会」の結果報告がありました。
先のこのブログでも書きましたが、私は活断層が連動考慮で「25キロ→63キロ」となったことに伴い、基準地震動が「700ガル→760ガル」になったことに、疑問を感じています。
今回はその点に関する委員よりの質問もありました。
Q 700ガルが760ガルになったが、なぜ1割くらいのアップなのか?
A 基準地震動の評価手法が違うので単純比較ができない。
2連動の700ガルは「応答スペクトル」、3連動の760ガルは「断層モデル」で作ったもの。
上記が私の発言メモです。今回は「断層モデル」で760ガル
・・・???????
どうして評価手法を変えたのでしょうか?
応答スペクトルで計算したならどれくらいなのでしょうか?
3割アップの1000ガル程度?
そもそも、従前のものは、耐震バックチェックのなかで吟味されて出た数値のはずなのに、今回は事業者が出してきたものを保安院が「妥当」としたわけです。専門家に意見を伺ったとは伺っていますが、水面下のこと。どの専門家か、議論も根拠もわかりません。そんな手続きで数値を出してきていることは、「拙速」だと言わざるを得ません。保安院曰く、「従来の耐震バックチェックは時間がかかるので・・・」・・・・!
「拙速」にやるので、聴取会でどんな議論が出たのか議事録公開もなされないまま次々進み、挙句、県の専門家会議に出席したのは、中川委員長と㈱原子力安全システム研究所の三島委員、福大大学院の飯井委員、臨時委員の釜江委員・・・・と、12名(委員10名、臨時委員2名)中4名です。
3分の1の出席なんて、世間一般では「不成立」の会です。
本当に「拙速」
最後に中川委員長が
「国の方で、一般の人にわかりやすい説明を」
とおっしゃいました。
理解できるようにしていただきたいものです。