大飯原発
国内原発50基が停止となります。あと4基しか稼働していませんから、再稼働に向けての各種手続きが進むのは理解できます。
・・・が、「やることやって」くださいませ。
今回の原発事故で、最大の教訓は「自然を甘く見ない」ことです。
9月議会で、若狭湾の活断層に関して意見を述べました。
おおいの原発は、新しく、出力が大きいということで、再稼働候補のNO1なんでしょうね。
ストレステスト結果、想定の1.8倍の揺れまで耐えられる・・・という原子力安全・保安院の評価です。
それにIAEAのお墨付きを得たいって!?
IAEAは、誰が作った資料で誰の説明をもとに、判断するのでしょうねえ。茶番でなければいいのですが・・・。
だいいち、そもそも「想定」が甘いんだから、問題外です。
断層を「FOーA」「FOーB」断層の連続性までしか考えられていません。
最大限「熊川断層」まで考慮して想定値を上げてしかるべき。
「700ガルの1.8倍まで耐えられる」ってことは、「1300ガルまでしか耐えられない」ってことです。
柏崎刈羽原発の事例を、9月県会一般質問で述べました。
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平成16年の中越沖地震は、刈羽原発から北へ約9キロ離れた海底活断層が震源でした。長さは当初7キロと見積もられていましたが、実際にはその5倍以上の36kmでした。震源断層まで9キロ離れているにも関わらず、それが実は原発地下まで伸びており、2000ガルを超えるキラーパワーが発生しました。当時の甘利経済産業相は、「建設時、断層が過小評価だった」と認めています。
震源領域の活断層に関して、様々な観測を述べられています。議論が分かれるなら、危険性の高い方に見積もるべきです。危機管理は、最悪を想定して備えるものだからです。過少評価をしておいて、あとで「想定外」なんて、福井では言わせないでいただきたい。
http://www.hosokawakawori.com/archives/2011/09/
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これが事業所にも原子力安全・保安院にも届かなかったのであれば、再度述べなくてはなりません。
「やれやれ・・・」といしか言いようがありません。
ま、興味は「IAEAのお手並み拝見」ってところでしょうか。