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EPZ(UPZ)30km

おやまあ、というか、へえ~~っというか、EPZ(防災対策の重点地域)を緊急防護措置区域(UPZ)30キロ圏に変更・拡大する議論が始まりました。
越前市は敦賀の原発から、西側が20キロ圏内、東側が30キロ圏内であることは承知していましたが、30キロ圏内に京都市も一部が引っかかるとははじめて知りました。
「電気はほしいけど、放射能は要らない」
・・・というマインドで、都市部から離れた僻地に建設された原発です。でも、福島事故で80km以上先まで放射能が降り注ぐ事実が明らかになり、風向きしだいでは都会も汚染される危険性があると明らかになりました。
これまで「他所事」だと思っていたのに、「わが身に降りかかるのか」と驚いた方も多いでしょう。

・・・で、緊急防護措置区域(UPZ)ですが、これは、30キロ圏内の方々にも、真剣に原発に向き合っていただくため?
これを目安に避難誘導をと考えるのであるならば、放射能は実際には同心円状には広がりませんから、「全方位避難」は非効率。

私は、国がどこまで福島事故での避難を検証しているのか、ずっと疑問に感じています。国の担当者の方々の口からは、プラントの話は出ますが、放射能漏れによって、住民の方々がどうであるかという話はこれまでほとんど伺っていません。現場の人の姿が、目に入っていないのではないかと感じることがよくあります。

同心円避難は、台風で風が舞っているのならともかく・・・道路事情を考えると、無理のある話です。
福島で「近いけど線量の低いところ」の住民の方々が、「遠いけど線量の高いところ」に避難した失敗を、今後の防災計画にしっかり反映させていくべきです。
今回のこのUPZは、今後どのように展開を考えられているのか・・・注目です。

避難計画に関し、たとえば・・・
米ウェストチェスター郡のインディアンポイント原発は、その50キロ圏内にニューヨークを抱えています。
ここは独特の守りだと聞きました。
決して同心円で避難をさせず、行政区とかかわりなく地域をモザイク状に割ってナンバリング。
地形と風によってシミュレートして、広まり方によって逃がすのだそうです。
これによって、警察官も軍人も、効率的に動けます。
曰く、「形式的な同心円はいけない」。
http://keepingsafe.westchestergov.com/images/stories/pdfs/IPEmergencyGuide2010-11.pdf

工夫し、環境整備し、実効性のある避難計画を、はたして国はちゃんと提示できるのでしょうか!?

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