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質問5

ちなみに、西日本は活断層が多く、現在その『活動期』に入っていると専門家は指摘しております。もんじゅ間近を通る「白木活断層」は、福島以上の揺れが想定されています。私は、軽水炉の配管が数センチの肉厚であるのに対し、もんじゅの配管は複雑な構造の上、1.2ミリと極限まで薄いので、いくら液体ナトリウムの内圧が低くても、耐震上の不安を感じています。県内外からも、「もんじゅ」には疑問の声が上がっており、6月18日には、テレビ朝日「報道発、ドキュメンタリ宣言」でとりあげられ、今もYouTubeで動画がアップされています。福井や福井県民のマイナスイメージになるとも心配しています。

次に、地域防災計画についてお伺いします。
原子力事故からの避難について、福島で聞き取り調査をしたところ、
「街の中がなんだか変な感じで、だんだん人が少なくなっていった。どこからか『逃げろ』という声が聞こえたので、役場に聞きに行ったら、駐車場に車はあるのに役場の中の人はいなくなっていた。」とか、
「海沿いの道を、ありえない猛スピードで車が北上していった。そのうち『原発が爆発するぞ!』という声がしたのでテレビをつけたけど、何も情報がない。ともかく怖いので逃げた。」
などと、避難指示や誘導がない中で混乱していた様子が伺われました。こうなると、情報を早く得た者、早く逃げる力のある者から逃げ、弱い立場のものほど厳しい状況に置かれます。
病院や福祉施設の避難は、困難を極めたようです。原発に近い富岡町今村病院では、患者の受け入れ先も移送手段もままならず、全員避難まで2日を要しました。ある若い看護士さんは、自衛隊員と共に入院患者を退避させようと、病院からヘリコプター停泊場所まで約1キロの道のりを何度も担架搬送しています。そこは、オフサイトセンターの要員がいち早く逃げ出すほど線量が高かったのに、その事も知らないまま、13日午後3時から翌日午前2時までかかって、屋外で作業されていたわけです。
「福島県外に出てから原発で爆発があったと知った。動いている間は何も情報がなく、夢中で患者さんの搬送にあたった。婦長さんが『あなたは若いんだから先に逃げなさい』とおっしゃったので、大変な事態だとは思った。」
と彼女は話します。この避難経過の中で、3名の患者さんが亡くなられています。
福島県議会の中では、
「20キロ以上離れれば大丈夫というので移転したら、そこがもっとも危険だった。県にはスピーディのデータが届いていたのに、なぜ活用しなかったか。国か県か、誰の責任か?」
というやり取りもありました。
放射能は目にも見えず、匂いもしない、人の五感で感じ取れないものです。火や水ならば、子どもでも察知できるのに、放射能は大人でも察知できません。まったく気づかないか、見えない恐怖におびえるかです。防災の基本である「自助」が成り立ちにくいのです。だからこそ、行政が「確実な情報伝達」と「適切な避難誘導」を行わなくてはなりません。

⑤そこでお尋ねします。原子力災害の住民避難において、どんな情報を基に、だれが評価・判断・誘導するのか、国・県・市町の責任と役割の詳細について伺います。

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