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2010年04月19日

議員の王道3

越前市議会には、23名の個性的な市議の面々が居並びます。(※自分はノーカウント(^^;))
一般質問は一問一答、事前には「発言通告」という質問要旨を提出します。
発言通告を提出後は、理事者(担当職員)がモンドリ(質問取り!?)に来られます。
質問者の意図するところを調べに来て、本番までにその回答を作成するのです。
これが人様々で、ポイントのみ伝える議員、質問原稿を渡す議員、「まずこう聞くから、こう答えてね、次にこう言うからこう述べてね・・・」などと、すっかり流れを演出する議員、ブレーン?が作成した質問を行う議員・・・・・(私はノー原稿のときが多いのですが、モンドリでけっこう丁寧に意図するところは述べているつもりです。)
どの議員の質問もそれなりに学ぶところがあり、興味深く拝聴しているところですが、特に「論客」として尊敬しているがベテランのT議員です。
分かりやすく人情味があり、ときにユーモアもあるのですが、中身はぶれない。理事者相手の一般質問などは、なんだかゆとりで質問されているようにも感じられます・・・・が、何よりすごいと思うのは、やっかいな相手に対してとても強い!!急に「元国鉄労組バリバリの闘士」の顔を剝き出されるのです。
「能ある鷹は爪を隠す」というか、相手次第で匙加減を自在に変えておられる・・・。
長年の議員生活の中でいろんなご苦労を経験され、厳しい状況の中を突き進むために、議員の本来の武器たる「弁論」を磨いた来られたのだと思います。
その姿勢や強かさは、おおいに見習いたいところです。

・・・と、これまでは「論客」というスタイルに触れてきましたが、それだけでは「王道」の核心ではありません。
議員としてどんな考えでどんな政策を打ち出すか・・・。(続)

2010年04月10日

議員の王道2

越前市議会の一般質問は、「一問一答」・・・つまり理事者との受け答えで進んでいきます。(当たり前の事だと思うのですが、これは新しいやり方で、県議会や他自治体議会などではいくつもの質問をまとめて行い、その後回答もまとめて受ける旧来の方法で行われています。)

平成18年9月議会が、私の初めての一般質問でした。
何に関して質問するか、予想される回答は何か、それに対してどう切り返すか・・・
教員時代に子どもたちとの受け答えを日常的に行っていたのですが、「公開授業でもこんなに発問を練ってなかったぞ。」・・・というほど、事前の草案は大変でした。
さすがに大人の公式の会議ですから、さまざまルールがあり、また言葉遣いも日常会話とは違う独特な言い回しがあります。特に文末が難しい・・・。(なかなか慣れません。)
あがってしまうかなあと思ったのですが、いざ発言を始めるとそれどころではなく忙しくって・・・頭の中は戦闘モードでスイッチONです。
まあ、いつもはぼ~っとしていますから、適度な緊張感です。嫌いじゃない。
あっと言う間に与えられた50分が過ぎ、初回はなんとかまずまず・・・で終了しました。

12月議会は、自校式の給食室復活の請願を採択するか否かの勝負でした。2回目の議会にして練りまくった原稿読み上げの賛成弁論を行いました。この時に学んだのが、端々の言葉遣い・・・ちょっとした言葉遣いにも価値観が現れてくるのだと、霞が関の方に教わりました。

3月議会は慣れてきたかな!?・・・と思いながら終了したのですが、この後ある方から『自己満足ではいけないよ。』と、アドバイスをいただきました。
これには、うう~~~んと考えました。きっとその時の私は、自分の考えを述べることでどこか満足してしまっていたのでしょう。
なめらかに述べることよりも、泥臭くても「質問によって『何を得るか』」が大事です。
『弁論大会』なのではなく、『議会質問』なのです。
なかなか質問も奥深い・・・。(続)