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2009年05月19日

滝平 二郎氏逝去

切り絵作家の滝平二郎氏が逝去されたと報道がありました。
氏が児童文学者の斎藤隆介氏と組んで出された「もちもちの木」は、教科書にも採用された、おくびょうな少年「豆太」と彼を育てる猟師「じさま」の物語。本当の「勇気」とは何かを考えさせられるとても素敵なお話です。庭にある大きなもちもちの木に火が灯る夜の幻想的な場面を、子供たちと想像したり、後にはビデオになったものを楽しんだりしたものです。
他にも「花さき山」や「ベロだしチョンマ」など沢山ありますが、私が最も感銘を受けたのは「八郎」という話です。
これは、秋田県の八郎潟のお話なのですが、主人公の「八郎」の思いが、私の「かく生きていこう」と決心した部分と同じだったからです。
初めてこれを読んだとき、涙が出ました。

氏の訃報に接し、「八郎」の話を思い、今の私の心に変化がないか見つめなおし、決意新たにする事で、お悔やみに代えたいと思います。

2009年05月17日

インフルエンザ対策

教員経験で感じていた事を書き出してみます。
インフルエンザがはやってきたら、子供たちをともかくよく観察する。
自分で判断できない場合が多いからです。
黙っているけど顔色が悪い。
元気が無い。
熱があっても元気な子もいますから、一斉検温も有効です。
マスクはもちろん、手洗いと換気の徹底。(除菌剤は常備)
机やイスなど、しょっちゅう触れているものはしっかり拭き掃除して(指の触れる天板の裏側まで・・けっこう汚れています)、掃除後の手洗いを徹底。
小さい子で、爪咬みや顔元に手をやる癖のある子は特に衛生に気をつける。(感染性胃腸炎などの場合は、この癖のある子のリスクが高いです)
具合が少しでも悪い子は給食当番からはずす。(ただし、人権配慮)
全校集会や学年集会的な活動も極力避ける。

それでも塾や習い事がらみで感染は拡大します。
また、家族間感染もあります。限度はある。
できるだけ早期から熱が下がった後も、医療機関がOK出すまで欠席をお願いしたいところですが、これがなかなか難しいです。
まず、地方の医療機関でそんな判断ができるのかどうか・・・。
熱が下がっても最低○日は休んでくださいという指示を出すしかないでしょう。

自治体としては、病気の子供をあずかれる体制をしっかりとる。
今のご時勢、仕事を休む事が死活問題になる家庭があるからです。
福祉部局は現場に人を投入できる体制を考えておく。
医療機関が受診拒否を行わないように指導。
などなどです。
(もっとあったら付け足してくださ~い)。

福井では、関西方面への修学旅行や対外交流試合を取りやめ方向で動いています。今の時期です。観光産業への打撃は大きいでしょう。
WHOの勧告がありましたが、案の定、経済への影響が出てしまうのは避けられないように感じます。
基本、世間は騒ぐだけで、現場の足しにはならない事が多かったです。
病気の場合、感染した子の人権配慮が必要なのですけどね・・・。
騒ぎすぎると、自分の症状を言い出しにくくなって、結果、水面下で感染拡大してしまうってことが懸念されるのです。

2009年05月16日

新型インフルエンザ

水際作戦と称しながら、カナダ帰りの高校生感染者が座った機内席の近くだけを停留させていましたから、国内感染者が出てもやむなしと思っていました。
どうやら、いよいよ・・・です。
これまでの経過から、
もしかしたら潜伏期間が長く、弱毒性なので症状が表出しにくく、知らない間に罹患・感染してしまうという厄介さがあるのではないか。
ウィルスは、若者を好む?若い細胞に取り付きやすいのか、過去の何らかの感染経験がある年配者には抵抗力があるのか・・・。
などという感想を持ちながらニュースを拝見しています。

感染防止のためには、感染の仕方の性格や、潜伏期間、感染可能期間などの情報が必要です。感染発覚の高校生たちの行動分析などから、そういったデータをなんとか得たいところです。

教員時代、担任として、あるいは保健主事として、様々な感染に悩まされたものです。
まずは基礎データを得て、的を得た対策を考えていく必要があります。
現代の物的・人的な行きかいの激しい社会において、社会行動制限はなかなか効果を発揮しづらいものです。いずれ、身近な問題になるものと想定して、どう対処すべきか方策を練っておかねばなりません。

それにしても、現場関係者の皆様のご苦労はいかばかりかと思います。
他の角度での悪影響が出ないことを祈ります。

2009年05月09日

やさしさの輪

やさしさの輪の活動は、福井豪雨の際に多くの方々に助けていただいた私たちが、「困った時はお互い様」とその年の秋の台風23号被害や中越地震などの被災地に赴いたりした活動の一環として取り組み、多くの方々のご協力を頂き、多くの方の募金でなしえた事です。(インド洋地震津浪災害は平成16年の暮れでした)
平成17年、当時のイベントの様子です↓
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メイン会場で参加者が黙祷を捧げました。
 
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知事も挨拶

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ステージでは多彩なイベント

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福井大学の留学生や県内ALTが駆けつけ、各国料理の屋台を出しました。本格的でとっても美味しかった♪

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私は募金班担当。打ち合わせをして、福井春祭りをやっている足羽川原などのにぎやかな街に募金に出かけました。

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商店街での街頭募金・・・

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最後に募金集計。(ちなみにこれは当時高校生の長男↑、小学生の二女とともに、参加でした)
このほか、いろんな職場でもご協力頂き、200万円超の浄財が集まりました。

今後はお世話になった方々へのご報告が大事です。
・・・ということで、機会をとらえてはご報告させていただいています。
昨日は、地元コミュニティーFM局で話をさせて頂きました。(ちゃんと伝わったかな?)
今後は、県民活動センターHPや新聞等にお願い・・・です。
また、プラティープ財団のHPでも、ご紹介いただいています。
http://jp.dpf.or.th/node/101
おかげさまで4年半かかって、ようやくミッションに区切りが付きました。
責務を果たせたと、ほっとしております。
ご協力いただいた皆様に、心より感謝申し上げます。

2009年05月02日

やさしさの輪(タイスタディーツアー)

平成17年に、スマトラ沖地震津浪災害の被災地に、学校を建てようと言う事で募金活動をしました。 その浄財で、ようやくタイのパンガー県の孤児施設内に、「職業訓練の校舎」を建てることができ、それを見届けに、タイスタディーツアー(一行8名、3泊5日)を行いました。 (↓テープカットのもようです)
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ここはプラティープ財団の施設なのですが、津浪で親をなくし身寄りのなくなった孤児や2年間の養育補助金が打ち切られたとたん親族に見捨てられた孤児などを、やはり家族を失った被災者などがスタッフとして入り、80名ほどが集団生活をしておられました。(中には知的障害だからと見捨てられた子もいると聞きました)
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全体は、想像以上に立派な施設でしたが、被災直後の支援の手によって作られたもので、マスコミの目がいかなくなったら支援も引いてしまうのはどこの被災地もお定まり・・・。 運営資金や子供たちの今後の学費、心のケアなど、ソフト面が不足していると感じました。

感謝の心、思いやる心、信頼する心、そして何より、自分を大切にする心などがしっかり育まれ、幸せに暮らしていって欲しいと願うばかりです。

うちわや和紙をくださった皆様。
おかげさまで、全員が自分だけの作品作りに没頭できました。
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いい活動ができたこと、心より感謝申し上げます。
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