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2009年04月19日

山古志視察

議員連盟発足に向けた話し合いがスムーズに進み、翌日(12日)は、長島元村長に、山古志をご案内いただきました。
まずは復興推進センターでDVDを拝見。被災当時の映像は、緊急復旧に関係した機関が撮影した生々しいもので、特に全村避難の決断と住民の様子、復旧のために関係者を現地案内するため歩き回る長島元村長が、その心情を語っておられるシーンに、胸が締め付けられました。

山古志支所前.JPG
山古志支所前です。

現地視察.JPG
当時崩れた土砂が川をふさぎ、天然のダムができたところです。
ダム決壊を阻止するために、ダムサイト?の上にあった学校校舎の中を穴あけ、水を流したそうです。
山古志は、ダイナミックな日本の土木工事の集まったところでした。

牛舎にて2.JPG
山古志が闘牛が盛んです。
闘牛用の牛は、バッファローをイメージさせる、とても大きな逞しい牛でした。
この黒い牛のオーナーは長島さんです。

牛舎のオーナーは、山古志の元気印の叔父さんです。
「この人ね、全村避難して、私のところに『自分を牛のところに返してくれ!』って交渉しに来たんだ。」
とのこと。
他の方にしてもそうですが、被災地山古志に戻って生活する人々は、心から故郷:山古志を愛し、その活性化のために一生懸命な人々なのでした。

災害ボランティア議員連盟

山古志の長島ハウス?(長島衆議院議員の、奥様が農家民泊を営んでおられるご自宅です)へお伺いしました。
目的は、防災に関する議員連盟を発足する準備です。
呼びかけ人・発起人としてお集まりいただいたのは、これまで被災地の復旧支援活動において何らかのマネジメントをされた国・都道府県・市町村議員8名です。
北は福島、南は愛媛から、「いざ、山古志!」とお越しの方々は、さすが災害ボランティア!、自己完結・自己責任で逞しくお集まりです。(愛媛から自家用車で来たN議員には、さすがにビックリ!)

さて、旗揚げしようとしている議員連盟の理念や活動内容ですが、発起人議員の多くの方が、議員として「災害ボランティア活動」のみに腐心しているわけではなく、自ずと地域防災全般に、自らの経験を活かしながら取組まれています。
それで、連盟も「災害ボランティアの復旧支援活動の環境整備」「地域防災力向上」「いざという時の議会・議員のあり方」「復興支援」といった全般的な防災・減災をテーマにしようという事になりました。
それらの事についての調査・研究・政策提言、あるいはお互いの政策などに関して情報交換するなどの活動につなげていきたいと考えております。
10月17日の設立総会めがけて、趣意書や規約作り、チラシ作り、呼びかけ、受付けなど、コマを進めて行く所存。

・・・が、何分にも『事務!?』を仰せつかった私が微力ですので、皆様に助けていただきながらの歩みです。
大丈夫かなあ・・・・・・(- -;))

話し合い2.JPG

話し合いの最中は、進行役だったので撮影できませんでした(^^;)
これは、あらかた話し合った後で、長島衆議院議員を囲んで、談笑しているところです。

2009年04月04日

オープニングセレモニー

仁愛大学の、人間生活部開設に伴う学部棟落成のセレモニーと見学会に出席しました。
ゴージャスな校舎に、思わずため息です。
管理栄養士などを育成する課があるので、1Fは調理関係の実習室・研究室が並びます。
目はやっぱりコンロに・・・はい、ガスコンロ主体・・・当然です。

上階では教員養成のための図工室や音楽室が並びます。
自分の学生時代を思い出し、当時の学び舎(都留文科大学)とつい比較しながら、ピアノ練習のための個室などを眺めていると・・・・んっ?どこからかピアノの音がする。
逆光に目を凝らして見ると、西川知事がピアノを引いています・・・ねこふんじゃった!
しかも黒鍵じゃなく白鍵でです(←器用)。
ま~、そういう一面もおありなのね・・と思いながらさらに歩きました。

奈良市長は、くりっと目を見開いて
「細川さん、雇用促進住宅、3年延期になりましたからね!」
と、弾む声で話されます。
はい。奈良市長は、
「首長として、しっかり住民の廃止反対の声を国に届けてください。」
という2度にわたる一般質問に、しっかり応えてくださいました。
市長会の議題として提案し、それが他の地域とも意見が取りまとまり、全国市長会から国へ要望として出されました。
また、越前市に麻生総理が来られた時(1月)と、町村官房長官が来られた時(3月)の2度にわたり、直接進言してくださいました。
だから、今回「廃止計画の少なくとも3年延長」は、そういった働きかけが功を奏したわけで、市長としても達成感がおありのことと思います。よくやって頂きました・・・はい。
同様に、議長も担当部長も「よかったね。」と笑顔でお声掛けくださいました。
地方の声が国に届いたこと、本当に嬉しく思います。
反対・怒りの声をあげられた住民の方々、手紙を書いてくださったお子さん達、雇用・能力開発機構に何度も問い合わせをしてくださった担当課の職員、党として国会質問などをして取組んでこられた共産党・・・それぞれの汗が合わさって、成果に繋がった事は、これからの励みになります。

またしばらく歩くと、大学のK教授が話しかけてこられました。
昨年、彼の講座のゲストティーチャーとして話をさせて頂きました。「今立」の地域の話を学生にしたのですが、そのあと学生が町歩きをしたのだそうです。
「学生達がいろいろ意見を書いてきたんですよ。」
とおっしゃるので少し伺いました。
「和紙の里なのだけど、町を歩いても『和紙』が見えない。」
という意見にはどきっとしました。確かに、そうかもしれません。自分達が知っているだけでは伝わらない。意図的に和紙を町中に出していくこと・・・確かに必要です。
若者の率直な意見は新鮮です。日を改めて伺いに行かなくっちゃ・・・。

今日は心弾むセレモニーと見学会でした。社会に必要とされる人材を、どんどん輩出していって頂きたいと願いながら、校舎をあとにいたしました。

2009年04月03日

2通のファックス その2

2つ目は朗報です!

●雇用促進住宅の継続使用について
 厚生労働省が、廃止決定した雇用促進住宅の入居者に対する退去促進計画について、少なくとも3年間延期する方針を発表した。(H21.3.30)
 
よかった~~~!
とりあえず、「この秋に退去」はなくなりました。
一安心ではあるけれど、手綱は緩めず、住民(市民)のためにはどうする事が一番いいのか、地域のためにはどうあるべきか検討し、その先、少しでもいい方向性を見出し、働きかけていきたいと思います。

でも、今夜は手を叩いて祝杯!です V(^^)¥☆:・。・

2通のファックス その1

本日、市役所から2通のファックスがありました。
1通目抜粋
「北朝鮮による飛翔体発射に関する情報(4月2日現在)」
●現在の状況
①4日~8日の間の11時から16時までの間に発射 
②内閣官房より「わが国領域内に落下するケースは通常は起らないと考えている」との通知あり 
③発射事実は内閣官房より緊急情報ネットワークシステムで市に情報伝達。消防庁より消防防災無線Faxで市町村に伝達 
④J-ALERTでの情報伝達は行なわない
●市の対応
①庁内で対応事項を再確認 
②小中学校等に緊急時体制を再確認 
③国、県、関係機関との情報伝達訓練実施 
④4・5日は担当課職員全員待機 
⑤万が一のときには、市では、国・県からの指示に基づき住民等に周知

要は、情報伝達しますよ・・という事ですが、実際、訓練でも情報伝達は混乱しがちです。
また、大本営(内閣官房)の判断がどれだけ適切で迅速か・・・生で拝見したいもの(実は懐疑的・・・)
しっかり時間を計って、この機会にしっかり検証しましょう!
それにしても北朝鮮・・・陸上選手が人の頭上を越えて槍投げや砲丸投げすること、ありえないですもん!しかも「やります」の一方的通告・・。
礼節って知らないのかしら?(かの国は儒教じゃなかったかな?)

2009年04月02日

ミサイルともんじゅ

昨年越前市議会に対して、高速増殖炉「もんじゅ」の運転再開に関して、独立法人『日本原子力研究開発機構」より説明がありました。越前市はもんじゅのある敦賀市の「隣々都市」にあたります。
説明は、公に語られている高速増殖炉の可能性や安全性、そして事故後の経過などです。「いろいろご迷惑をお掛けしましたが、再開に向けて尽力していますので、よろしく」という内容の話です。
説明の後、我々議員は当然、安全性に関して集中的に質問をしました。
私は、立地位置のすぐ側に活断層が認められたので、地震災害に対しての安全性について質問しました。「震度6~7という規模の揺れは、グランドピアノでも飛んでいくほどのものだが、そんな揺れにもんじゅは耐えられるのか?」という質問に対し、回答は「建屋、内部とも大丈夫」とのこと。にわかには信じがたいのだけれど、それ以上の回答はなし。
また、他の議員が「もしミサイルが飛んできたらどうするのか」という質問をしたところ「それは国防の問題だから・・・。」との回答。私は思わず、「それが誰の責任かという事が聞きたいのではなく、そういったことに対処できるのか、安全なのかを聞いているのだ。」とつっこみ。また「ちゃんと避難訓練もしている。」というので「避難訓練を『やっている』からいいのではない。訓練の内容が大事で、過去の訓練では事故発生から住民への情報伝達、避難開始までとても時間がかかっており、とても事故に対応できる避難状況とは思えない。やっているからいいというモノではない。」と、さらにつっこみました。
しかし、それらに対する回答はなく、応える態度が「そんな事言ったって・・・」とても言いたげで、へらへらとした笑みまで浮かべていました。先の説明での『当然安全』・・・という態度がへらへらに変わり、私には残念ながら不信感しか残りませんでした。
説明会終了後、同僚議員の中には「今頃、『もっと安全に対する職員の意識を高めます』などという回答があるようでは情けない。今まで何をしていたのか。」とあきれ返っている人もいました。同感でした。(うちの議会へ来て「しゃんしゃん説明会」には絶対終わらないp(- -))

さて、その「そこまで考えなくても」とでも言いたげだった「ミサイル攻撃」ですが、攻撃ではありませんが、日本の上空を衛星だかミサイルだかが飛んで行きます。
まっとうな軌道にあることを祈るしかありませんが、過去、発射失敗で想定外の事故が起きています。軌道の方向が大きく変わってしまうこと・・・絶対ないことを祈ります。
福井だけではなく、日本各地にある原発に落ちたらとんでもないことになります。
北朝鮮の衛星?ミサイル?に、燃料が注入され始めたとか・・・。
このニュースを目にするたびに、私は「もんじゅ」説明会の時の事を思い出してしまいます。