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2009年02月19日

日露首脳会談

中川元財務・金融相の辞任のドタバタについつい目が行ってしまったのですが、その前後で、小泉元首相が麻生首相批判をしてモスクワに行っちゃったな~~・・・・ん?今度は麻生首相がサハリンで日露首脳会談???えっ?何が起きた??
・・・と、晴天の霹靂のニュースが入ってきました。
北方4島問題で「『独創的なアプローチによる領土問題解決』に同意」???
こんな大きな歴史的問題が、方向転換なの??
まったくもってビックリです。

どうして今、この状況の首相がそういう事で動かれたのでしょう・・・。
追い詰められたから、起死回生の逆転を狙ったのでしょうか?それとも、任期中にどうしてもそれを進めたかったのでしょうか?

4島返還では、膠着状態のままだから何も生まれないと算段したのでしょうか?
当然、何か一理あってのことでしょうが、「信じられない」のは、そういったことが国内で議論されたり、公約で掲げて国民の支持を得たりしたうえのことではないと言う事です。
長く日本の主張してきた「4島返還」を、あっさりすかすかの主張に変えるということを、国民の審判を仰いでいない今の立場でやるのか?
それが私には信じられないことです。

功をあせって行なうことは、ろくな結果を生みません。
大事な事は、しっかり多方面から考え、議論し、考えを深めてから行なうものです。

その観点からして、同様に首を捻る事があります。
越前市のプレミアム付き商品券は、その後いろんな思惑なりが働き、どうやら定額給付金とは関係ないところでの発行となりそうです。(まだ正式な説明を議会は受けていません)
「定額給付金を、市町の現場は待ち望んでいるじゃないか」という事例に、越前市のそれは大きく報道されました。でも、結局、定額給付金はそのままで、市民の口座に振り込まれる、なんの変哲のない取り扱いです。
あれほどの全国発進されておいて、「やっぱりやめました」・・・・??((゚ ゚ ;))??

明日、その説明会があります。
どういういきさつであるにしても、傍から見れば「会期中の麻生首相までやってきて騒いだ事を『前言撤回』」です。信じられない。
「どうしてこんな結果になった」ではなく、「どうしてあんな騒ぎが起きた?」・・・です。
あ~~説明会、楽しみ p(- -;)

2009年02月17日

雪の朝

2009021708390000.jpg

起きたら美しい雪景色でした。
今シーズンは、あと何回観る事ができるかなあ・・。
(注:我が家ではありません。近所の空き家です(^^;))

2009年02月16日

市民の声を国へ届ける方法

以前ブログに書いた「雇用促進住宅」の存続問題に関してです。
突如閣議決定で雇用促進住宅の「前倒し廃止」が決定し、紙切れ1枚で立ち退き(契約更新はしない)を言い渡され、怒り、途方にくれている住民の切実な声を、どう国に届けるか・・・。
住民だけの問題ではありません。田舎において住宅がなくなるというのは、即、その人たちが街からいなくなる事を意味し、今立地区においては、若い子育て世代がたくさん入っているその住宅がなくなるというのは、「地域の衰退」を意味するのです。
そこに居られる方々は地域でも活躍されている方々であるし、住宅がひとつの「町」ですから「町」がひとつ消えるに等しい・・・。子供たちも、ごっそり転校を余儀なくされる事になります。
怒りと悲しみは大きい・・・。

そもそも33年廃止予定だったものが、どうして越前市の4地区の住宅すべて、23年前倒し廃止対象になったのか、これも疑問です。
かんぽの宿を、あんなに安く「売る」ことが許されるのであれば、どうして雇用促進住宅を「安く」払い下げようとしないのか(自治体としては0円でも維持の負担が大きくなる計算です。今言われている金額ではとっても買えません)
国は、片方で企業の雇い止めで派遣の方々が住宅を追い出されることを憂い、その片方で自らが住居を奪う行為ができるのでしょう?地域活性化や子育て支援のための住居支援を言うのでしょう?自らが述べている事に逆行する事を進めている・・・まったくつじつまが合いません。

そんな怒りと悲しみの声をどうやって国に届けるか・・・。

9月議会で質問し、「市長会へ要望を議題としてあげる」ことになりました。
県で取りまとめ、北陸市長会で取りまとめ、全国市長会でとりまとめ、関係省庁へ要望は伝えられました。↓
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http://www.mayors.or.jp/opinion/youbou/h2011/h2011index.htm
独立行政法人雇用・能力開発機構の整理合理化について
(1)雇用・能力開発機構の地方組織である「ポリテクセンター」及び「ポリテクカレッジ」は、中小企業が多くを占める都市自治体においては若者の人材育成など、重要な役割を果たしている実情を考慮し、その機能を存続すること。
(2)雇用・能力開発機構が運営する雇用促進住宅の廃止にあたっては、入居者に対し十分に説明を行ったうえで、退去者の受け入れ先を確保するとともに、退去までに十分な期間を設けるなど、実態に配慮した対応を図ること。
 また、平成23年度末までに廃止対象となっている住宅においては、代替住居の確保が困難である状況を考慮し、必要に応じ廃止時期を延長すること。
 なお、都市自治体に移管する場合は、各自治体の厳しい財政状況に配慮し、無償譲渡とするなど財政面での支援を行うこと。
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しかしこれも数ある要望のひとつとして埋没する可能性もあります。
市の担当者にも、要望を挙げた時点で仕事が終わったと思われてはいけませんので、経過を伺いに行きました。(あわてて経過を調べて報告してくださいました)
経過を注視し、全国市長会事務局にもチェックを入れなくては・・・。
また、雇用・能力開発機構は、ようやく住民の声を聞きに来ました。
でも、そのあとその声を持ち帰ってどうするのか・・・これもしっかりチェックです。
先日、麻生総理が越前市に来られました。そのときに、市の担当者は直接要望を伝えたとの事。これはVery good!

さあ、あと、国へ私たちの声を届けるにはどんな術があるでしょう。
机上で計画を作る人たちに、あるいは関係者に「切実さ」を理解していただくには、どうしたらいいでしょう。
「まあこれでいいだろう」とは思わないで、知恵を絞れるだけ絞って、ぎりぎりとことんまで働きかけを続けていきたいと思います。

2009年02月14日

プレミアム付き商品券

ここのところ、定額給付金を「地域も待っている」・・・として越前市のプレミアム付き商品券が引き合いに出されています。
商工会からの提案で、地域活性化の一助にと、市として検討しています。

私の住む小学校区に、越前和紙の産地「五箇地区」があります。
大滝神社では和紙の神様を祭り、その例大祭は日本の祭り100選にも選ばれた、千年の伝統を誇るお祭りです。
古来より奉書紙を漉き、紙幣に使う紙を梳くなど、和紙の集積産地として高い技術を持ちます。
しかし、生活の洋風化とともに和紙の需要は激減、この金融危機のずっと前から「厳冬」の時代で苦労をしています。今年から株券がペーパーレス化されたのも、大きな打撃です。

そういう事情の中、定額給付金を市場に引き出して循環させ、地元商店街の活性化に役立てるために、プレミアム商品券が発案されたのは、和紙の里にとって朗報でした。
直接商品券で給付できないのが残念ですが、この動きが他自治体に少しでも広まれば・・・と期待を寄せて全国1800自治体に見本の発送をしたところです。
私は、定額給付金2兆円の効果には疑問を持っていますが、やるとなったら和紙組合のこの動きを応援します。「透かし」を入れる技術がこの地にあるという事が、各地に知られる事もありがたいことです。

小泉発言で先行きが不透明になり、全国ニュースで和紙組合の理事長の「待つしかない」というインタビューが流れました。和紙産地にいるものとして、国の決定が一体どうなるのか、見守りたいと思います。

2009年02月03日

議会活性化

議員になって、「はっ?」・・・って首をかしげることが多々ありました。
議員なのだから、当然いろんな政策や事業の執行状況などについて意見を述べ議論し、よりよい方向性を見出していく・・・・ものだと思っていました。
しかし、これが意外とそうではなくて、議会によっては理事者(市長初め市役所側)の提出する議案に首を縦に振るだけ・・・なんてところもあるらしい。よく言う「追認型」議会です。
越前市議会はその点、一問一答式で議論は活発。
でも、残念ながら理事者側には、「その場の議論をやり過ごして自分の思い通りに進められる」を「良し」と思っている人もおられます。それ即ち、議員の意見は「遠吠え」化してしまうという事です。みかけ議論が活発そうでも、実際にはそう意味を成さず、はぐらかされて成果が得られていないことが多々あります。
いずれにせよ、要は「議会が舐められている」「議会軽視」ということです。

私個人の手ごたえからすると、担当課、担当者によって、しっかり問題点を理解して真剣に考えて答えを出してくださる方と、口先だけでなんとか退けたいというだけの人と、すっぱり2種類だなと感じています。
前者の場合、こちらの意見がそのまま通らなくても、課題をどうカバーするかの手立てが他に示されたり、できない理由の説明が納得できたりします。でも、後者の対応をされると全く持って「ぷちっ」・・・です。そうなったらこちらも譲らない。

さて、「議会って何?」「議員の意見ってこんなに軽いもの?」「議員って何?」・・などなど、先輩議員にそういった疑問を素直にぶつけさせていただいてきました。
もともと越前市議会は、武生時代の佐伯祐三贋作事件もあり、議会のチェック機能をどう高めるかの模索をしてきたベースがあります。その上で、議長の諮問で「議会活性化検討会」を立ち上げ、議会のありようを考えてきました。ようやく形が整いつつあるところです。

な・の・に・・・
ここへ来て「定額給付金」問題が出てきました。市長が地域でのプレミアム付き買い物券にするということで、各方面への発表・働きかけを行なっているのです。はい、議会への説明・理解は得ぬままに・・です。
「走る理事者に 見逃す議会 市民はいつも蚊帳の外」
これは、佐伯問題の時の川柳ですが、本件はまったくそのまんまです。
当然議運は盛り上がります。
議会をもっとも舐めているのは・・・誰だ!!