昨年の金融危機以来、厳しい経済状況の続く年明けです。
国会では補正予算が上程され、昨日・今日とは代表質問が繰り広げられています。
こういう「冬」の時期は、「じっと耐える」というのもひとつかもしれませんが、私は「チェンジ」ができる時であると考えます。
まず、景気のいいときには強者(大企業)に封じられてきた問題を見直し、真摯に受け止め、新たなものを生み出すことができます。
例えば「電磁波」。
WHOの勧告に対し、日本は甘い反応しかしてきていません。
しかし、電磁波を気にする消費者はかなりいます。また、例えば携帯の電磁波が子供の脳腫瘍のリスクも示唆されている事をもっと明らかにすれば、当然、企業努力でシールドされた製品や防御グッズが生まれるでしょう。きっとそこには新たな販売分野が生まれます。
そういった消費者のクレームを見直し、商品開発に繋げてほしいものです。
次に、農業をもっと見直し、考えるべきでしょう。
農家の米買取価格(60キロ1万3~5千円くらいかなあ・・?)と、消費者の購入価格を比較してみます。その差はとっても大きいです。(お米の質によります)
真面目に作った健全なお米であれば、60キロ3万円でも売れます。
流通を改善・工夫すれば、生活できる産業のはずです。
米価(買い取り価格)が下がっており、後継者が不足していることから、当市でも標準小作料をぐっと下げました(農業委員です)。本気で取組めば、おもしろい展開も可能な環境になってきています。くず米や中米の利用、米粉(これも質に相当格差があります)の普及、加工品販売なども重要です。
今、耕作放棄で問題になっている中山間地の環境こそ、寒暖の差や土質から、おいしいお米を作れるところです(収穫量は減りますが・・・)。消費者がどういったお米が良いお米なのかきちんと評価することや、流通と機械の課題をクリアーできるかどうかが鍵だと考えます。
雇用について、「ワークシェアリング」もこの機会に取組むべき事と思います。
お金にかえられない「かけがえのない時間」「家族」があります。
私は転職?により、収入が大きく減りました。でも、その分、子どもに寄り添う時間が(初めて)できました。これは得がたいものです。
あれほど叫ばれていた「ワークライフバランス」は、お金にがっつかなければ見直すことができると思います。減った仕事を、できるだけ多くの人で「分け合う」ことは、決してマイナスばかりではないと思います。
あとは、いまこそ「雇用促進事業団」が、本来の責務を果たすべき・・・。これまで(無駄に)税金を食ってきた分、しっかり仕事をする必要があります。
行政は、セーフティーネットを見直し、縦割り行政やルールの縛りも緩やかにして、スクラム組んで離職された方々の生活保護をすべきと考えます。