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2008年09月27日

族譜

「青年劇場を観る会」主催で、「族譜」という演劇を、越前市で行ないます。
地元出身の俳優(女優)さんが所属されている関係で、有志が応援しているのです。
ポスターやチラシ、看板、チケット・・・上演に必要な段取りを、素人の市民が行ないます。
作業はわいわいがやがや楽しく進みます。

作品は、昭和15年の韓国・朝鮮が舞台の物語で、「創氏改名」という、韓国・朝鮮人の名前を日本式に変えさせる日本政府の政策をめぐる物語です。
明治以降の近代日本が行なった事実をこの演劇を通して考えたり、この頃少なくなった「社会派演劇」の凄みを感じたりできるものと期待しています。
(ちなみに「族譜」とは一族の系譜をしたためたものです)

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チケット売りもメンバーの手で行ないます。私もあちこち当たっているのですが、ある若い男性が「僕は反対の考え方だから(観ない)。」とおっしゃいました。この「創氏改名」は、奇しくも先の自民党総裁選挙で勝利した麻生氏の言動で話題になりましたが、その方も「『創氏改名』は朝鮮人が望んだ」と考えているようです。この歴史的事実の本質をとらえず、一面のみで語る人たちがやっぱりいるのだとビックリしました。

また逆に、そういった(↑)歴史認識に対し、とても憤る女性がいました。
聞けば出身学校の隣が朝鮮国籍の方々の学校で、太平洋戦争や日本対する彼らの考え方、あるいは入国や強制送還の実態を肌で感じていたとの事。また、身内をビルマ戦線や原爆でなくしているそうで、日本の軍国主義を心底憎んでおられました。
「創氏改名」「皇民家政策」を、支配者の側の理論で語ることは、「愚か」だとばっさり言い切られました。同感です。

「族譜」・・・原本に感動したので、それがどんな舞台になったのか、当日を楽しみにしています。

2008年09月21日

総裁選挙3

この週末も、総裁選挙5レンジャー?のマスコミ露出度が高く、各候補は地方遊説に関して意見を述べておられました。
と~~~~~ってもがっくり来たことがあります。
「地方を周って、地方の実情、厳しさを感じた」旨の発言が相次いだ事です。
ま、想像通りなのですが、これまでやっぱり都会しか見てなかったわけね!・・と言う事と、ちょろっと周って本当の痛みが分かるはずもないのに、簡単に「分かった」と言うなんて、なんて軽い・・・、なんて薄い・・・という事です。
今回の市議会で取り上げた雇用促進住宅の問題一つとっても、全国1,500あまりの住宅、14万戸以上の入居者のうちの2分の一を、あなた方が紙切れ一枚で「退去」させようとしているのだと分かっているのでしょうか?あの人たちには、そこにある人の営みが見えているのでしょうか?田舎では、その人たちの代替の物件も無く、子どもたちの転校を余儀なくされる人たちの、親としての怒り・・・なんて想像すらしていないのではないでしょうか?
雇用促進住宅を、補助金などを含め数千万円で購入している自治体もありますが、多くはその予算も持てないでいることを分かっているのでしょうか?
(・・・・自宅を事務所にして、その事務所費を何千万円も受け取っている感覚の人たちには、見えない、感じない事なのかもしれませんねえ・・・)

玉座をめぐる争いを、水面下ではなく表に出したという点は評価しますが、ちょっとやりすぎというか、それどころじゃないでしょうというか・・・・やればやるほど、感覚のずれを感じてしまいます。リーマンブラザーズの経営破たんや、汚染米、メラミンの乳製品混入など、重大事件が起きたとき、彼らがどういう行動をしたのかで、危機管理能力も見えてしまいます。
政策論争が進めば、深みを増してくるものだと思ったのですが、逆にだんだん薄っぺらく感じます。
もうわかったから、さっさと終わらせてくださいませ・・・。

2008年09月11日

総裁選挙2

与謝野氏に1票!
(理由)
あとの候補者は、社会保障制度に関しておいしい事を述べておられますが、それを実現させる財源根拠が薄いと感じる事。つまり、人気取りの甘言にしか感じられない・・・。
それに比べ与謝野氏の意見は、きちんと社会保障制度を理解し、真剣に将来の日本の姿を憂えてそろばんをはじいた上での政策であると感じます。だ・か・ら!

あ~~~!
私は無所属・無党派なので、1票はないのでした~~(^^;))

2008年09月10日

総裁選挙

自民党総裁選挙で、テレビ等マスコミがにぎやかになってきました。
私は、透明性のある議論を喜ばしく思っています。
水面下のどろどろとした組織議会に反発を感じていたところですので、強く思います。

自民党総裁に、トータルとしてどなたがふさわしいかという判断はさておき、個々の重要課題に対する各候補者の意見を、興味深く拝見しています。
どんなに国民うけするおいしい話をしても、危機的財政赤字、増大する社会保障制度の今後をどう考えているかが、大事だと思っています。
このままでは介護保険や医療保険は立ち行かなくなります。
さてそこをどうしようと考えているか・・・。

介護保険は「保険」として地方単位で運営していくと、地方格差がとてつもなく拡大するのははっきりしています。福井県内でも、おおい町が2700円程度、越前市4200円・・・と、すでに月額保険料に開きがあります。先の社会保障制度の研修で、他県の自治体と福祉予算の比較をして、高齢化率の高い地方が、今後民生費増大で予算が硬直化していくシナリオを再確認し、ぞっとしたところです。私は将来的に税投入は不可避と考えますので、・・・NHKニュースを拝見する限りは石原氏の意見、与謝野氏の意見が真っ当であると感じました。

こんれからいろんな論点で、政策論争がなされることを評価しています。人気取り政策だけでは国の予算の舵取りは出来ないので、じっくり拝見したいと思います。

越前市議会も、次回には「立候補・所信表明・記名選挙・・・」と、透明性のある議長・副議長・委員長選出方法がとれるように、今後働きかけていきます。