水道料金値上げ
昭和48年の旱魃(かんばつ)などをきっかけに第2水源調査が始まり、昭和53年に「武生市2万㎥/日 今立町5千㎥/日 責任もって水を買う」という県・国との約束でダム事業がスタートしました。
・・・で、益谷ダムが完成し、約束どおり水を買うことになりました。
H18 7000㎥(約1億円)
H19 10000㎥(約4億3千万円)
H20 13000㎥(約5億6千万円)
と徐々に買う量が増え、H25にお約束の
25000㎥(約10億8千万円)に達します。
で、それだけ水を買っていったら水道会計が赤字になるので、値上げする事になった・・・っていうのが値上げの経緯です。
平均40%値上げ(家庭用の水道管ならば約20%)ですが、これは平成22年度までの料金なので、23年度にはまた見直しが必要です。
ちなみに
「本市の水道料金は現在は県内9市の中で最も安いわけでございますが、今回の改定でも一般家庭で申し上げますと、敦賀市に次いで、小浜市とともに安い方から2番目に位置をいたします。全国においては類似の144事業体(規模や産業構造などが似た街:統計上、全国の市町村をいくつかにグループ分けしています)の中では安い方から15番目に位置いたしますので、何とぞ議員並びに市民の皆様方の御理解をお願い申し上げます。」
ということです。(by奈良市長 H19.12月議会)
実際には、益谷ダムの工業用水の需要がなく、現状では無駄にしていますが、昭和の時代からのプロジェクト・・・いかんともしがたい・・・。しかも、今はいろんな物の値段が高騰していますから、悪いタイミングでの値上げです。
この先、吉野瀬ダム問題も控えています。
私は治水のためのダムは必要だと思います。国交省では温暖化で防災対策の基準値をこの春変更したので、その分も勘案し、本当に必要なのが何なのか、裏づけを得た上で判断したいと思っています。