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2007年11月25日

冬野菜収穫ツアー

先週末は、ロハス越前で、大阪からの親子体験ツアーのご一行様をお迎えしました。
農家民泊で、冬野菜を収穫されます。
夕食は、もやいの里農楽園でいっしょに作っていっしょに食べました。

石臼で、大豆を挽いてきな粉を作ります。
これは、米粉ドーナツに塗します。
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囲炉裏では、サトイモ田楽や野菜、林檎を焼きました。
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蕎麦打ち体験は、先週の「ちりとてちん」でも取り上げられており、熱~~い視線が集中します。
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私も石臼でごりごりごりごり・・・・・・
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野菜やお米がこんなにもおいしいのかと、お客様が喜んでくださいました。(ほっ(^^))
お子さんが野菜をおいしそうに食べる姿に、目を細める親ごさんたちの姿が、またほほえましかったです。
韓国ドラマ「チャングムの誓い」の宮廷料理と関わる方も、料理研究のために参加されておられましたが、こんにゃく作りや蕎麦団子など、日本の田舎の料理を大変喜んでくださいました。(しばらく滞在したいとおっしゃるほどでした)

ブログをご覧くださっている皆様、よろしかったら、田舎の暮らしをゆったりと味わいに、おいでになりませんか?


2007年11月24日

越前和ッショイin和紙の里

和紙の里通りでこの3連休、秋の和紙の里祭りが開催されています。
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今回は、会場内のお買い物を「ガバチョ券」で行なう仕組みです。
1000円で、1100円分のお買い物が出来る「1100ガバチョ」をお渡しします。
本日私は、ガバチョ券交換係・・・。
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そのガバチョでいろんなことができます。
パピルス館などの和紙3館の入場、ソバ枕ソバガラつめ放題、ゲーム、食のフェスタでのお買い物、和紙のお面作り、手織↓・・・・・
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こちらは無料のジャンボ和紙らくがきコーナー↓
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私のお気に入りは、卯立つの工芸館の中の野の花茶屋でいただける、お茶セットです。
石焼釜で焼いた手作りパンにドライフルーツ入りのナチュラルチーズを添え、コーヒーもしくはジャスミンティー、ヨーグルトに手作りジャム。そして、絶品の手作り生キャラメル!
あまりの美味しさに感動でした。↓ これだけで800ガバチョ・・・・2度も頂いてしまいました。・・きっと明日も頂く事になるでしょう・・・。
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お天気にも恵まれ、人出もまずまず。
明日も通りがにぎわいますように!(明日は私、ヨサコイも踊りま~す!)

2007年11月16日

地域創造プロジェクト

青年団活動が下火になって幾久しくなります。
地域活動で「若い人が入ってくれないねえ・・。」という声もあちこちで聞こえます。
私自身は青年団活動の経験はないのですが、周りの先輩議員は青年団出身者がたいへんたくさんおられます。
昨日、市議会議長会主催の研修会があって、他の市の市議会議員さんたちともお会いしましたが、やっぱり青年団で活躍されていた方が多く、その繫がりが豊かで、羨ましく思ったほどです。
まちづくりに興味を持つ人材育成の場としても、青年団活動は大きな役割を果たしていたのだなあと思う次第・・。
・・で、その青年団がなくなり、若者の繫がりが希薄になっているのを何とかしようと、「地域創造プロジェクト」という事業がスタートしました。
私は、先輩議員に誘われて、実行委員になりました。
研修を企画する事が、実は大好きなのです。

10月に行なった第1回が市のホームページに掲載されました。
私は緊張ほぐしのエクササイズやワークショップ担当!
http://www.city.echizen.lg.jp/office/130/030/index_5/saisin/19jigyoureport_6.jsp

また、11月には柳荘で1泊しました。
女性の参加者が少ないので、私の教え子やヨサコイの仲間にも呼びかけ、参加してもらいました。はい、何事も人づて、口コミです。

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これは、夕食作りの風景です。
魚のさばき方を教わり、鯵と鰆の三枚オロシにチャレンジしているところです。
皆さん真剣で、興味深い光景でした。
夜中はわいわいがやがや・・・・徹夜組みも出たそうですが、おばさんはしっかり12時前に眠ったのでした!
若者の、いいつながりができることを期待しています。

2007年11月07日

土砂災害防止法②

さてその「山を『守り』する人を大事に・・・」ですが、実際私の住む地域は、福井豪雨の後、砂防堰堤工事などが進みました。たいへんありがたいことです。
課題に感じているのは、急傾斜地の崩壊対策です。
(地域住民の生活に近いところにあるので、目に付きやすいのかもしれませんが・・・。)

これは昭和44年に施工された「急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律」に基づき、砂防工事の査定が行なわれています。
危険箇所の条件は
「がけの高さが5m以上、傾斜度が30°以上でそのがけの崩壊により被害を受ける人家が5戸以上かあるいは公共的建築物(官公署、学校、病院、駅、旅館等)が存在する所を急傾斜地崩壊危険ヶ所」
です。
 実際には、国の砂防工事採択の基準が「保全人家個数10戸以上」で、9戸以下は地方自治体次第(例えば、大分県は5戸~9戸が県単独事業(県費)、1~4戸が市単独事業(市費)という規定あり)です。
 「国の採択基準に当てはまらなかったら、県や市でね・・・」という事なのですが、このご時勢、費用対効果の低いところのインフラ整備にかける予算は、「ない」に等しいようなもの。福井は県単の採択、厳しさを増す一方です。(市単・・・「ない」!)
 市の担当課は、住民からの要望があって応えたくても、国の基準に引っかからなければ首を縦にふれません。これが実情。

 せめて災害時の一時避難場所だけでも安全確保がなされて欲しいところです。
この点に対して
「災害時要援護者関連の重要施設」があれば10戸以上、重要でなければ20戸以上という条件に当てはまれば国が採択してくださるのですが、う~~ん・・・・例えば我が市には1集落10戸以下のところだってあるわけだし、避難所なんて全国平均住民の10%~15%ほどしかカバーできていないくらい、数的には不十分。つまり、実際の1次避難場所は、公共の建物ばかりではないわけです。(わが谷の各集落の1次避難所は、公民館がわりのお寺!)
国の採択基準に当てはまるって『ラッキー』なこと!?
なかなか地方の現場では、公式どおりに行きません。

国の担当の方は「国でだめなら県で・・・と思っていたけど、実際、そうは行かないと伺い・・目から鱗でした。」と述べられました。
県の方も沈黙・・・
懇談後、市の担当者とそのことを話したら「そうなんです。国がダメだったら何もできないんです。そのことを知っていただきたい。」と言われました。

お国の偉い方と2時間もお話し合いさせていただきましたが、地方の実情を聞いていただけたこと、心より感謝しています。「ユビキタス情報社会における河川管理・・・」的には、流域全体の情報(特に中山間地域、水源域に関して)が、平時広く周知されるようになってほしいなあと望んでいます。

急傾斜地に関しては、せめて「災害時要援護者関連施設『等』」にして、10戸以下でも面倒見てくださいませ・・。はい。

土砂災害防止法①

先週の国交省での委員会の席で、私は
「国の考え方は、例えば『急傾斜地など危険な区域を高い費用をかけて直すより、新築を規制したり移転の補助を出したり』・・つまり『出て行った方がいいよ』という方向なのではないか?中山間地で山や田畑を守る『人』を大事にしないと、過疎高齢化や水源域の『荒れ』が進む」
という主旨の発言をしました。
その件で、先日、別件で来福された土石流の専門担当官の方が、県の担当者の方々と共に、私の所に説明にお越しくださいました。(庁舎別館で懇談)

 まずは「土砂災害防止法」。
この法は、土砂災害から国民の生命を守るために、土砂災害の恐れのある地域についての『危険の周知』『警戒避難体制の整備』『住宅等の新規立地の抑制』『既存住宅の移転等のソフト対策を推進しようとするものです。
 これが私には過疎に拍車をかける恐れがあるのでは・・・とひっかかっています。

 教えていただいたのは、この法が平成11年に死者24名を出した呉土砂災害をうけてのもので、宅地開発が山の斜面近辺の危険なところにまで及んでしまうことへの懸念から作られているということです。
 対策として、まずは土砂災害警戒区域の調査・指定を進める。しかしそれらを直せればいいけど、全国には危険区域が膨大な数があります(福井県内は6000箇所以上、越前市内約700箇所)。全ての危険箇所を対策工事だけで安全にするには、膨大な時間と予算が必要となるため、対策工事に加え、ソフト対策を充実させることが必要となります。そこでで『危険の周知』『警戒避難体制の整備』『住宅等の新規立地の抑制』『既存住宅の移転等のソフト対策』となるのだ・・・ということ。
 
 この『住宅等の新規立地の抑制』『既存住宅の移転等のソフト対策』部分は、行き過ぎた宅地造成を規制するという視点からは納得できます。
 でもやはり昔からそこにあった中山間地域、過疎高齢化の進む限界集落・・という立場からすると、「危険です」「直す費用がありません」「移転されるなら補助します」・・・・・では、次世代の若者達が集落を出て行くのをとめる術もなくなります。
 実際、私の周辺でも、中山間地域の小学校の児童減少の凄さ・・・30%40%・・となだれを打ったように若い世代が出て行き、耕作放棄地、手入れ放棄林野は増える一方です。仮にお金をくれたとしても、担い手がいない状況です。(もちろん、その原因は多岐に渡るものですが・・)
 そのような山の中の実情をお伝えしたら、
「確かに、そういう視点は抜けてましたね。」
とおっしゃってくださいました。
はい、山を「守り」する人のためのインフラ整備が大事だと思うのです。