ミャンマー
「ミンガーラーバー」(こんにちは)
「チャマー ナーメ ハー カオリ バー」(私の名前はかをりです)
ビルマ語です。
ミャンマーを2度訪問した事があります。
パゴダ(寺院)の美しさと人々の笑顔、やさしさに惹かれてのことです。
ですから、報道されている軍事政権の武力弾圧のニュース・・・民衆のデモや逃げ惑う姿は、痛々しくてたまりません。
10年ほど前、マンダレーの友人に案内していただいて、郊外のウーペイン橋に行きました。それは、穏やかな笑顔で人々が行きかう、木で出来た古い橋でした。
【↓釣りをする息子です】
その途中にある休憩場所で休んでいると、おじさんが近寄って来られました。聞けば、占い師さんです。そこで、息子の手相を見ていただきました。
「銃に撃たれては死なない。」
そういう結果でした。
ビックリしましたが、それが穏やかに見えるこの国の顔なんだと思いました。
今回の軍事政権の行動は、まさにそれを現実のものと見せ付けます。
またミャンマーの人々が、いかに敬虔な仏教徒であるか、寺院やお坊さんを大事にされているかも旅をしながら実感しました。
【パガンのパゴダ】
【スーレーパゴダ(寺院)の前で】
「現世は修行の場であり、そこで徳を積めば、来世幸せになれる。さらに徳を積めば涅槃に行ける」そう信じられているそうです。また、パゴダ(寺院)の最上部は、その涅槃にあたる部分を形作ってあるという説明も受けました。
「辛い事も修行と思い、耐え抜かねばならない」と、真摯に教えを守り暮らしているのがあの国の人々です。
穏やかな笑顔とキラキラ輝く瞳で、軍事政権下、慎ましやかな暮らしに耐えていられるのは、信仰心があってのこと・・そう思うと、お坊さんが怒りのデモを行なわなくてはならないほどの状況、お坊さんを守る人々の気持ち、そのお坊さんを襲った軍事政府の蛮行がいかばかりか・・・など、感じていただけるでしょうか。
今回の武力制圧で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。
そして、ヤンゴン、マンダレーの友人達の無事を祈るとともに、あの国の人々に、平和と安らぎが来るように、心から願って止みません。